トルコさん、「オペレーション・ゼウス」を発動する

なぜ古代遺物奪還作戦は各国とも厨二病ワードを使いたがるのか。今回はトルコさんがやってくれました、なづけて「オペレーション・ゼウス」。

Turkey seizes largest ever haul of ancient statues and coins
https://in.reuters.com/article/turkey-smuggling/turkey-seizes-largest-ever-haul-of-ancient-statues-and-coins-idINKBN1EF1L4

ヘレニズム時代の遺物がターゲットだったからこんな名前になったようなのだが、取り戻された遺物はヒッタイトの女神像やエジプトのものも入っていたようだ。奪還された遺物はなんと26,456。

ただし、ここで注意しておかなければならない。トルコは、政府が許可している範囲なら遺物の売買が許可されている。つまり全部が全部取引禁止、遺物は政府が管理する! ではなく、あまり価値が無いと判断されたものなら売りさばいてOK。トルコの土地から出てきたものは、たとえトルコ民族に関係ないものでもトルコの所有物であり、トルコ人ならば好きにしてよい、というスタンスである。政府の許可を得ずに取引されたものが対象となっていることには留意が必要。特に、「トルコの土地から出た遺物はトルコのもの」という考えから、「国境を越えてトルコの外に遺物を持ち出すには許可が必要」ということになっている。今回取り戻された遺物も、"外国人"コレクターや外国の博物館に売ろうとしていたことが問題視されているようだ。

この辺のトルコの事情、トルコでの遺物の取り扱いについては、以下の本が詳しい。
参考までに。




ちなみに前にアメリカの税関がやってた、エジプト遺物を取り戻すミッションは「オペレーション・マミー's カース」(ミイラの呪い)。各国の中二病的なネーミング合戦を見逃すな(?!)。
https://www.livescience.com/57075-operation-mummy-curse-photos.html