日本におけるデータセンター設計は、「自然災害」を想定しないと無意味だと思う

某所のIT系のシンポジウムっぽい何かに行ってきた…。
そこまで肩肘張ったものではなく、まぁ半分身内系な感じだったのだけども。


そこで話されていた内容が、前にITMediaに載ってたコラムと似たような内容だったんだが。

新しいかたちのデータセンターを日本中に分散配置しよう
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1208/21/news007.html


要約すると、

・地価の高い首都圏にデータセンターが集中しすぎ
・電気代も高い
・ゆえにデータセンター利用料が高い
  ↓
分散すればいいよ!

…という話なのだが、ぶっちゃけ日本のデータセンターの利用料が高いのは、それだけじゃないだろうと心の中では思っていた。

  対災害コストがめっちゃかかってる

日本全国何処いっても、自然災害からは免れない。地震と台風に備えるだけでどんだけ金がかかるのかっていう。



確かに首都圏は直下型地震が怖いというので耐震・免震に金かかりすぎなのはあると思うんだが、だからって北海道に建てても北海道も地震はあるし、沖縄は毎年台風で孤立するし部品足りなくなっても空輸に時間がかかる。

そもそも、日本のデータセンターが海外の企業に選ばれにくいのは、コストの問題ではなく、日本が災害大国であることを皆知っているからだと思う。目に見えているリスク。その反面、災害に対する備えは(災害慣れした我々の精神も含めて)世界一レベルといっても良いくらい。

安い人件費と上がり調子の経済があるが頻繁な停電や暴動や治安がネックになっているインドのデータセンターと、リスクが目に見えていてコストも高いが対策はしっかりとられている日本が選択肢にあったとして、どっち選ぶかって話じゃないのかね。

(東日本大震災を経験しても大事な鯖を止めなかった日本は、もっと評価されてもいい気がする…)


イザというときの発電設備についても、災害対策の意味が大きいと思うんだ。送電線切れたらどうすんの? 発電所ぶっ壊れたら? って感じで。

日本の場合は、そこのコスト削ったらダメだと思うんだ。
アメリカのハリケーンなんて東側しか来ないじゃん。日本は全体に来るんだから。
シンク・グローバル! 世界に倣え! ってのもいいんだけど、日本特有の条件には日本式のやり方を貫くべきじゃないのかな、「ガラパゴス」とか言って茶化してないで。


データセンターの分散も、モノによると思う。出来るものもあるけど、やってはいけないもの、できないものもある。例えば、重要機密データのデータベースに接続するようなサーバ群だと、全国に分散させたらそのぶんリスクが高まってしまうので、首都圏の一箇所に集めて、せいぜい大阪と北海道あたりに災対環境置くくらいかな…。



まあ何が言いたいかっていうと、結局のところ、そんな議論の果てにコストダウンのためには やっぱり中で働く人の人件費を削るのが手っ取り早いよね っていう結論になっちゃうわけですよ。HAHAHA! 設備投資は増えてるのにオペレーターさんがどんどん減っていくよ!!


・・・・・(´・ω・`)。



//リモートで出来るトラブル対応って案外限られてるから
//やっぱり現地に人がいないと難しいのよ。
//郊外型データセンターは、対応員の住環境と部品在庫もあわせると
//町になっちゃうから案外コストかかると思うよ・・・