現在位置を確認します。

アクセスカウンタ

zoom RSS ラー神「おい、なんか今年は時間が多いんだけど」 トト神「……。(ニヤリ)」

<<   作成日時 : 2012/02/29 00:10   >>

トラックバック 0 / コメント 0

時を支配する月神トトよ、月から奪いし1/70日が丸一日となって満ちました。今宵は空に半月が眩く輝いております。

画像


というわけで、4年に一度の閏日がやってまいりました。2/29、コイツのお陰で今月の稼働時間が200時間を越えるのか。 あと一日、少なければ大台に乗らずに済んだものを。

古代エジプトの神話では、太陽神の定めた「一年」の周期は30日×12ヶ月、すなわち360日だった。
余分な5日+αは月神トトがさくっと作った(さすが神!)時間だということになっている。5日が付け足された理由は、神話ではこのように説明されている。


大地の神ゲブと、天空の女神ヌトは兄妹にして仲良し夫婦。いつもべったり張り付いていて、間を大気の神や太陽神の乗る舟が通れない。そこで二人を引き離し、天地開闢としたのだが、このとき天の女神は既に身ごもっていた。
女神は五人の子供たちを産みたいと懇願するが、二人の仲良しのせいで通り道を塞がれていた太陽神ラーは「一年260日のどの日にも生むな」とムチャなことを言う。

困ったヌトは知恵の神でもあるトト神に相談し、トトは月と将棋で勝負して、戦利品として「時間」を奪って帰ってくる。こうして付け足された「360日それぞれの1/70日」(5日と0.1428日)で、ヌトは一日にひとりずつ、新しい神を生むことができたのだった。

生まれた五柱の神は有名なオシリス、イシス、セト、ネフティス、大ホルスのきょうだい。
こうして360+5日がエジプトの公的な暦となったのである。



しかしもちろん、これでは余った0.1428日のせいで暦がどんどんズレていってしまう。
古代王国では主神は太陽神ということになっているので、公的な記録では太陽神の作った365日の暦が使われたが、そのズレズレな暦のままでは農業なんか出来無いので、民衆は民衆歴という、閏日を入れて調節した非公式な暦を使っていたという。

古代エジプトには小数という概念はなく、物事は万事分数で表されていたのだが、360日に対する「1/70日」で計算すると、現代人の知っている太陽暦の一年にほぼ近い数字が計算される。古代エジプト人は正確な一年の計算方法を知りながら、しかしそれでも宗教上の理由と暦の見た目のシンプルさを選択したようだ。


そんなわけで、たまにやってくる閏日は、太陽神が支配せず、月の神トトだけが知る特別な時間なのである。
受験生諸君は知恵神に祈り、そして与えられた余分な一日を大切に使うといい。大人になれば、その貴重な一日すらも仕事に取られて自由にならない現実を知ることになるだろうからね!

そろそろ休み下さい


****
関連記事

古代エジプトの暦−神話から見た古代暦、歴史から見た古代歴
http://www.moonover.jp/bekkan/mania/koyomi.htm

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ラー神「おい、なんか今年は時間が多いんだけど」 トト神「……。(ニヤリ)」 現在位置を確認します。/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる