大ピラミッドの作り方を図解してみる、こんな感じでいいんじゃね

大ピラミッドの建造方法については、数年前、ジャン・ピエール・ウーダン氏による新説が出て日本でもテレビ放映された。
それで納得した人も多いんじゃないかと思うんだけど、残念ながら専門家の間では全く支持されておらず、どうも海外掲示板でもエジプトマニアはあまり支持していない。

その理由などは以前のエントリに書いたので置いとくとして、じゃぁ一体どういう方法が考えられてるのよ? 内部の空洞はなんでできたのよ?


そのへんを、手書きで図解してみる。
これが正しいかどうかはともかく、こういうふうに考えられている、こういうふうにすればもっと簡単に説明がつく、ってことで。


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まずは下地。
ピラミッドは、砂地の上に立ってるわけではありません。そら重たい岩の塊のっけるわけなんで、下はがっちりした岩盤。そこを水平にならすところから建築スタート。

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一段目は面積も広いんで、なかなか大変。

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積み終わったら最初に角度を測って岩を削る。(この作業の痕跡は大ピラミッド再下層部に残っている)
ここ間違うと積み上げていくにつれて歪みが出てくるので正確に。

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二段目。

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傾斜路を複数作って積み上げていきます。

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しかし二段目は、一段目の幅を超えてはいけません。

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手作業で削ってるので石の大きさはバラつくでしょうし、真ん中から積んでく都合上、帳尻あわせは外側の石でやることになります。

そのため、一番外側の石の内側には若干の空洞が残ります。

石や砂を詰めるか、狭いスキマであればそのまま放置されたかも。

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と、いう考え方でいけば、ピラミッドの内部は均等にみっしり詰まっているわけではなく、ある程度の空洞が存在しても不思議ではない、むしろ人力で採石から積み上げまでやってるからこそ空洞は出来る、という理屈に。
その空洞は外側に近い部分に集中するはずなので、螺旋状の通路のように見えなくもない。

で、

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こんなかんじで

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複数の方向から積んでいくと、ピラミッドの石切り場に近い側と遠い側で作業進行に差ができてきます。

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ピラミッドの表面に残るナナメ線の正体は、もしかしたらこういうことかも?

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上部にいってもスキマはやはり残る

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ピラミッドが高くなるにつれ、必要な傾斜路は長くデカくなっていきます。
上部も狭くなるので、ある段階から傾斜路は一本に、かつ採石場からの距離を身近くするために屈折したカタチに。

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ピラミッドの上のほうの端っこで石がかけてるところって、こういうことだと思う…。




というわけで、ウーダン氏が力説していた「ピラミッド内部の空洞」について、自分なりに分かりやすい図にしてみた説明は以上。つまりウーダン氏の注目したピラミッド内部の空洞とは、計画的に作ったもんじゃなく偶然できたものだってこと。
スピーディーに建築するためにガンガン石削って片っ端から積んでったから、内部がかなりテケトーな感じになってるっていうのが、ここで言ってる説。


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ぶっちゃけ言うと、ウーダン氏の説は エジプト人のてけとーさを計算していない …ってのが一番甘いと思うんですよ、私。古代エジプト人ですよ? あの古代エジプシャンですよ? 現代人みたいに組織だってキリキリ働くわけねー(笑)

っていうのは冗談にしても、組織だった動きをするためには、集団意識とか統率とか熟練とかが必要なわけで、指揮をとれる人間がそれなりの数いないとダメなわけで。
働いていたのはローマ騎兵じゃなくて、エジプトの一般庶民。単純労働者。場合によっては農民がシーズンオフに兼業しに来てたかもしれない、そんなレベル。決められた動きで統率なんて取れるとお思いか。もっとアバウトな建設方法じゃないと現実味ないと思うんだよね。

なんつーかね。
ピラミッドの謎って、あんま真面目に考えても答えは出ないと思うのね。「偶然です」とか、「あんま考えずにやったらこうなりました」とか、「特に意味はない、エル・プサイ・コングルゥ」とか、そんなんも結構あると思うんよ。なんかすっごい秘められたストーリーがあるとかより、ぱっと見は無茶苦茶すごいのに、分かってみればガッカリするようなショボさこそエジプトさんらしい気がする。