現在位置を確認します。

アクセスカウンタ

zoom RSS エル・クルナ村の私人墓 200体のミイラ発見(1983年 早稲田発掘)

<<   作成日時 : 2011/11/11 00:10   >>

トラックバック 0 / コメント 0

1983年に早稲田の発掘隊が、王家の谷の近いエル・クルナ村付近の私人墓を発掘したときに200体ものミイラを発見した、という話。

吉村のおいちゃんの「ミイラいっぱいおったわ」的な、いかにもバラエティー受けしそうな話ばっかり有名なんだが、その中から9体が日本に持ち込まれて詳細な解剖研究、正確に言うと古病理学的な観点からの検査を受けたという話はトンと聞こえてこず、そういう学術的な活動のほうをまずはプッシュしないとダメだろ?! と思ったんで調べに行ってきた。

ちなみに吉村作治氏の出してる本もあるようだけど、私はこの人のことを全く信用していないので吉村ソースは話半分で。

ちなみに、解剖に関わったのは元聖マリアンナ医科大学の故・森本岩太郎教授。
もうお一方、内藤教授という方も名前が出てきますが論文、調査記録等は森本氏の名前で出している模様。



早稲田のサイトの概要
http://www.waseda.jp/prj-egypt/sites/TT-J.html#Shaikh%20%27Abd%20al-Qurna

シャイク・アブド・アル=クルナ地区
[128, 129, 317, 318号墓の調査]
  318号墓は、第18王朝トトメスV世治世ごろに築かれた岩窟墓である。墓主のアメン・メスは「アメン神の死者の町の石工」の称号を持つ。墓は、前室と奥室から成り、天井を含めて全壁面に彩色画が描かれていた。前室には、オシリス神と西方の女神とを礼拝する墓主と妻、農耕、ビール作り、ワイン作りを描いた壁画がある。奥室への入り口は軒蛇腹をもつ門を象って造られ、アヌビス神と東方・西方の女神を礼拝する墓主夫妻の姿が浮き彫りされている。奥室には、供物台の前に座る墓主の図や宴会の場面など、比較的保存の良い壁画が残されていた。
  318号墓は、前室西壁面に開けられた狭いトンネルで 129、 128、 317号墓とつながっている。 317号墓では多数のミイラが発見され、これらのミイラは形質人類学の専門家によって計測・レントゲン撮影等の調査が行われた。

 これらの墓の調査中、木製のバー像、ホルス像、ファイアンス製の護符、スカラベ、多数のビーズ、土器等が出土した。また、 129号墓前庭部東側で未登録の墓が発見され、W2号墓と仮称することにした。Wは早稲田大学の頭文字である。


古病理学の観点より
http://kuramotokeisuke.ebo-shi.com/hikakukoukogaku.html

D 日本に持ち込みの調査例

1984年冬、早稲田大学 古代エジプト調査隊がルクソ-ル市クルナ村で出土した200体近いミイラの内、9体が研究の為日本に持ち込まれました。難しかったエジプト国外持ち出しの許可がおりた最大の条件がコンピュ゚-タ-による「顔」の復元でした。この9体の性別は男 4体、女 4体、子供 1体で頭蓋長幅指数では短頭 1体、短頭に近い中頭 1体、その他長頭と言う結果でした。この9体の内最も保存状態のよい1体が復顔されました。

写真 10は、その復顔されたコンピュ−タ−・グラフィクスです。死亡推定年齢・20〜30才、身長・156~7p、血液型・A型、若い比較的華奢な女性と判定されました。保存が丁重であったので、この女性は貴族階級の出身と推定されました。唯、歯が一本も残っておらず、おそらく虫歯か歯槽膿漏に罹って全歯を失ったと考えられました。死因もそれが原因と推定されています。



Web上で読めるドキュメント類

Studies in Egyptian Culture No.2
「THE HUMAN MUMMIES FROM THE 1983 EXCAVATIONS AT QURNA,EGYPT」
http://www.egyptpro.sci.waseda.ac.jp/pdf%20files/SEC02%20Human%20Mummies.pdf

※ミイラ写真多し。心臓の弱い人は注意だよ!


Speciality and Variability of Embalming Methods
Seen in Human Mummies from Qurna, Egypt
http://www.janestudies.org/drupal-jp/sites/default/files/NES_no1(1993)_Morimoto.pdf

どっちも森本先生の書いてるもので、古代エジプトというよりは古病理学寄りの視点。
肝心のミイラの顔の復元図は、ここには載っていない。
女性のミイラは死後強姦されないようにピーをピーでピーしてたとかいう生々しい話は一体どう反応すればいいんだ。まあなんていうか、うん、時代を感じる内容。今みたいに高度なDNA鑑定でどうたらいうのは、この時代には無かったんだなあ。



日本語だと、多分、↓この本の末尾の「資料編」のところに載ってるやつが要約っぽい。ミイラの顔の復元図も載っているが、…美人…か…?

途中まで吉村作治氏が書いてて途中から別人って紛らわしすぎるので、編集者は構成のマズさを反省するといい。


ミイラの謎 (「知の再発見」双書)
創元社
フランソワーズ デュナン

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ミイラの謎 (「知の再発見」双書) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



あーあと、Wikipediaかどっかのサイトで、「エジプトに宦官はいないんだよ」が要出典扱いになってたと思うんで、そういう人にはこのあたりとか渡しておくとどうだろうか。男性器の切り取られてる戦争捕虜と思しきミイラはあるらしいんだけど、丁寧に黄金のペニスケース(!)つけてミイラ化してるやつもあるそうで、まあ…まあ…。


エジプト・クルナ村出土男性ミイラの外陰部について

責任表示 森本 岩太郎
出版者 日本人類学会 / 日本人類学会 〔編〕
出版年 1989-04
注記 雑誌名 : 人類学雑誌 ; 巻号 : 1989-04, 97, 2 ; 掲載ページ : p169〜187
ISSN 00035505
カテゴリー R000000004


うんまあ内容とか気になる人は自分で確認するがいいと思うよ。
古代人の男性器についてアツく語る気にはならんわ…。

しかしこの森本という人は、何でこう性器に拘るんだろうか。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

エル・クルナ村の私人墓 200体のミイラ発見(1983年 早稲田発掘) 現在位置を確認します。/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる