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zoom RSS ギザのスフィンクス「らめぇ…そんなに入れちゃ…」 ハワード・ヴァイスの爆破式エジプト考古学

<<   作成日時 : 2011/08/01 00:10   >>

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タイトルの前半部分に惹かれた人には、「スフィンクスに硬いものをブチこんだ盗掘人」、後半部分に惹かれた人には「19世紀の未熟なエジプト考古学」と語りかける。



ギザの三大ピラミッドの入り口を探すために爆薬が使われたことはご存知でしょうか。

クフ王のピラミッドなんかはアル・マムーンの盗掘穴が有名だと思うんですが、その後やってきたイタリア人やイギリス人も相当激しく遺跡の破壊をやってまして、爆破しまくりなんです…。

その爆破によって「重量軽減の間」と呼ばれている、玄室上部の空洞が見つかっているという功績もあるんですが、手当たり次第に爆破した結果の一つなんでまあ・・・・・・・・・。下手な鉄砲も数うちゃ当たる状態。
今では考えられない乱暴な「発掘」が行われていた時代なんですね。


んで、そんな時代に行われたのが、「スフィンクスのボーリング調査」

やったのは、イギリス人将校ハワード・ヴァイス大佐(Sir Richard William Howard Vyse)。クフ王のピラミッドの重量軽減の間に、王名「クフ」を含む落書きを見つけた人物です。

画像
↑ドヤ顔うぜぇ(笑)




スフィンクス内部に隠された部屋があるのではないかと考えた彼は、なんと「ボーリングして貫通させれば確かめられるんじゃね」という物凄い斜め上な発想でもってそれを実行します。誰か止めろよって言いたいところですが、当時のエジプトさんは半ばイギリス支配下だったし、相手が大佐だもんな…。


ちなみに貫通させることは出来ず、約8.2mのところでボーリングロッドが停止。爆破して外そうとしたもののロッドが取れなくなって、スフィンクスの体内に金属の先端部分が残ったままになってしまいました。この時出来たスフィンクスの背中の爆破跡は、今でもはっきり見えるんだとか。



んでまぁ、この人が何でスフィンクスの中に隠された部屋があるとか思ったんかがよく分からず。
爆破スキーな爆弾魔野郎だったにしても、普通あの一枚岩の中に部屋があるとか思わんよなー。と疑問に思ってたんですが、なんか分かった気がする…。



11世紀に生きたアラブの有名な歴史家、アル=マクリージーは、スフィンクスに興味を持ち、この石像には秘密の空洞があり、ダビデ王の息子ソロモンが所有していた杯が隠されていると断言した。

「ピラミッド」アルベルト・シリオッティ


このへんが関係するんだろうな…。
ヴァイスがアル=マクリージーの記述を知っていたかどうかはともかく、スフィンクスの中に秘密の部屋があるという伝承が他にもあって、現地民がそう語っていたとしたら、たぶん彼は確かめてみようと思ったに違いない。

しかしギザのピラミッドが「ファラオの穀物庫」や財宝庫とされたのは、たぶん旧約聖書の記述が元ネタなんだろうけど、スフィンクスに隠された謎の部屋がそもそも何処から発生したのかは、よく分からない。
アトランティスの存在を信じる人たちが、アトランティス人の残した図書館がスフィンクスの下に埋もれていると主張してるところからして、ギリシャの歴史家の誰かがそう言ったのが元ソース? またヘロドトスのおいちゃんか。

何にせよ、神話を検証するため、いきなりボーリング調査で鉄の棒ブチこむとは、今からは考えられない荒業です…。

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