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zoom RSS 700年前にオーデンセで死亡した男性から、ハンセン病菌のDNAが採取される

<<   作成日時 : 2018/07/10 00:10   >>

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※記事はめっちゃ骨の写真がバーンとあるやつなので苦手な人は注意

Leprosy DNA extracted from medieval skeletons in Denmark
Read more at https://archaeologynewsnetwork.blogspot.com/2018/06/leprosy-dna-extracted-from-medieval.html

デンマークにある「オーディンの町」オーデンセで700年前に死んだ人物の骨から、ハンセン病菌のDNAの採取に成功した、というニュース。これにより、中世ヨーロッパで流行したハンセン病の系譜などがわかると期待されるそうだ。

ハンセン病については、国立感染症研究書の記事などが信頼の出来るソースだろうか。
※かなりグロテスクな写真もついてくるので、これも苦手な人は注意
https://www.niid.go.jp/niid/ja/leprosy-m/1841-lrc/1707-expert.html

あとは一般向けで感染症情報センターのこれ
※こちらも多少ショッキングな写真はある
http://idsc.nih.go.jp/disease/leprosy/page01.html

端的にいうと、菌に感染すると皮膚がただれたようになったり、知覚がなくなって気がつかないうちにケガややけどをしてしていたり、ひどくなると手足がマヒしたり、変形してしまうこともあるという。
潜伏期間が長く、発病まで10年かかることもあるという。

ハンセン病は抗酸菌の一種であるらい菌による慢性細菌感染症で、主な病変は皮膚と末梢神経で、内臓が侵されることはまれです。各人のらい菌に対する免疫能の差から病型が分類されるので、免疫病とも言われています。感染時期は免疫系が十分に機能していない乳幼児期で、その期間の濃厚で頻回の暴露以外ほとんど発病につながりません。また感染から発病までには生体の免疫能、菌量、環境要因など種々の要因が関与するため長期間(数年〜10数年〜数10年)を要します。


現在は治療方法が確立されているものの、古代においては死に至る病と恐れられ、感染が発覚すると隔離されるのが普通だった。また治癒したのちも、外見が変わってしまっていることから忌避されることが多かった。ただし、感染経路が人から人への病気で、飛まつ感染でもあることから、隔離は当時としては正しい処置だったと思われる。


というわけで前置きが長くなったが、最初の話に戻る。
この骨に残っていた、ハンセン病を引き起こすバクテリアのDNAが採取されたことで、患者が3種類のバクテリアに侵されていたこと、当時のオーデンセの町が複数のハンセン病流行の波を受けていたことがわかってきたようなのだ。ということは、人の移動によって複数経路で菌が持ち込まれたことになる。十字軍が中東から持ち帰ったのではないか、という推測がなされている。

ハンセン病の発祥地はどこかわかっておらず、旧約聖書などに古くから記載があるため中東かアフリカ起源ではないかという説がある。しかし、大元はインドだという説もあるので、今のところはっきりしない。感染史が明らかになることで、かつて人類が戦っていた病の一つがどこから来て、どう広まっていったのかが明らかになる日もくねかもしれない。


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参考―似たような研究

現時点で最古のペストの証拠を発見、3,800年前
http://55096962.at.webry.info/201806/article_14.html

最近このテの研究あついです。
考古学×遺伝学の組み合わせはもう珍しくはないけど、病理学もミックスされてきてる感じ。考古学だからって文系の領域に留まる必要はないんじゃよ。

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