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zoom RSS 人類の進化と拡散のモデルがどんどん書き変わっていくぞ! この先どうなっちゃうの

<<   作成日時 : 2018/07/04 00:10   >>

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進化の系統図やアフリカからの拡散ルートなど、この数十年、ものすごい勢いで書き変わっていく人類の歴史。
その現在の最新状況はこんな感じになっている…。

画像


How did Homo sapiens evolve?
http://science.sciencemag.org/content/360/6395/1296


●以前の説 →ホモ・サピエンスは「アフリカの角」と呼ばれるアフリカ東部で進化して、そこから全世界に拡散した

○現在判っていること →アフリカ東部より古いホモ・サピエンスの骨が他の場所でも見つかっている。どうもアフリカを出る以前から、複数個所に別れて存在していたらしい



●以前の説 →ホモ・サピエンス的な特徴は一気に進化した

○現在判っていること →早く進化した部分と遅く進化した部分がある



●以前の説 →ホモ・サピエンスのアフリカ脱出は1回だけで少人数だった

○現在判っていること →海を渡ってアフリカを出た連中とは別に、陸続きだったシナイ半島あたりから勢力範囲を広げていた連中もいた


●以前の説 →ホモ・サピエンスがネアンデルタールを滅ぼした

○現在判っていること →直接的な争いの証拠はなく、むしろ交雑していたことが判っている


そして一番大きいのがこの最後の「ほかの種と交雑していた」という話だ。ネアンデルタールのほかにデニソワ人と呼ばれている種とも混血していたことが判っている。DNAの中に痕跡がないだけで、もしかしたら、それ以外の種とも交雑していたかもしれない。その交雑度合いが、地域によって違うというのだ。

これはつまり、かつての「人類の多地域進化説」が別の形で復活しているということ。

かつての多地域進化説は、「白人と黒人は全く別種の人間、オーストラリア人はオーストラリアで進化した」みたいな蔑視も含まれる誤った説だったが、今言っているのは「同じホモ・サピエンスだけど地域差がある」という話である。

図を見ても判るとおり、デニソワ人はアジア方面に住んでいる。なのでアジア方面に移動してきたホモ・サピエンスとしか直接交雑していない。ネアンデルタールは多くがヨーロッパ方向なので、そちらに移住してきたホモ・サピエンスと交雑している。そして中間地域の中央アジアのあたりだと、三種族の勢力圏が重なり合うので三種で交雑していたと考えられている。

となると、デニソワ人5%の人と、ネアンデルタール2%の人と、デニ・ネア1%ずつの人がいたりするわけで、その傾向が地域ごとに違ってくる。

確かなのは、現生人類はアフリカで完成されて、一つの確固たる種としてアフリカを出て行ったのではない、ということだ。
アフリカの中でも色んな地域で、それぞれ少しずつ違う進化を遂げ、さらにアフリカを出てからも他の人類との出会いによって地域差のある進化を遂げた。今までに出てきた証拠を足し合わせると、そういう結論になる。これでは、「我々はどこから来たのか」を問う以前に、「我々はそもそも何なのか」という話からはじめなければならない。このパラダイムシフトがわずか数十年で起きてるんですよ。子供の頃に習った話と全然違うことになってんの。痺れる。

もちろん、今わかってることが全てではないだろう。今後も新たな発見は続き、そのたびにシナリオは書き変わっていくはずだ。変わっていく物語の、その先がもっと見たい。

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