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zoom RSS アステカ人はオアシスアメリカと長距離交易をしたか/トルコ石から見える歴史の謎

<<   作成日時 : 2018/06/24 00:10   >>

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まず「オアシスアメリカってどこだよ」という話から。ココ!

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中米(メソアメリカ)の文明圏といえばマヤやアステカなど。
南米(アンデス)の文化圏といえばインカやナスカなど。

しかしそのどちらでもない、メソアメリカよりも北のアメリカ南西部にも人は住んでいて、さほど派手ではないものの文化圏を創っていた。それらの文化は、「アサナジ」「ホホカム」「モゴヨン」と名づけられている。それぞれ「古代の人々」「消えた人々」「モゴヨン山脈」を意味している。この文化圏はメソアメリカと長距離交易していたと考えられており、実際影響を受けていた形跡がある…のだが、今回、最大の交易品の一つと考えられていたターコイズ(トルコ石)の長距離交易が、実は行われていなかったか、想定されていたより規模が小さかった可能性が出てきた。

というわけでだいぶ前置きが長くなったが、ソースである。

Aztec Turquoise Tiles May Solve a Mesoamerican Mystery
https://www.nytimes.com/2018/06/13/science/turquoise-aztecs-mexico.html

元になっている論文はこれ。

Was Aztec and Mixtec turquoise mined in the American Southwest?
http://advances.sciencemag.org/content/4/6/eaas9370

アステカやミシュテカのトルコ石製品を分析して、石の成分を南西アメリカのものと比較してみたら全然違っており、逆にメソアメリカの土壌の成分とはぴったり一致する、という結果になっている。

現在知られているトルコ石の鉱山は確かに南西アメリカに集中しているのだが…、

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成分はこのとおり一つのサンプルを除いて全く違う。
ということは、メソアメリカのどこかに知られざる鉱山があり、分析されたトルコ石はそこから持ってこられたということになる。

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というわけで、定説化していたメソアメリカのトルコ石の長距離交易は、実は「行われていなかった」かもしれないということになった。石の成分分析が出来るようになった最近の科学技術の進歩ゆえの発見かな…。

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他にも長距離交易されていたかもしれない交易品目はあるようなので、それらも調べていけば、メソアメリカとオアシスアメリカの交易がどのくらいの規模だったのか、もし交易が成立していたなら、本当に交易されたのは何だったのか、などもわかってくるかもしれない。なかなか興味深い研究なので今後に期待したい…あと…

 このへんの話で一般向けの本出してください…(´・ω・`)


****

あと、このページで使ったオアシスアメリカの図は以下の本から持ってきた。
メソアメリカを扱う本は多くても、その「周辺」地域が出てくる本は日本語だとなかなかないんですよ…。

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