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zoom RSS FBIとエジプトミイラの謎。誰のものだか判らなくなったミイラの頭部の持ち主を探す

<<   作成日時 : 2018/04/19 00:10   >>

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元記事

The F.B.I. and the Mystery of the Mummy’s Head
https://www.nytimes.com/2018/04/02/science/mummy-head-fbi-dna.html

これは、1915年にアメリカの発掘隊がエジプトのディル・エル・ベルシャ(TOMB 10a)で発見しボストンに持ち帰ったミイラの頭部に纏わる奇妙な物語。発掘隊が見つけたものは、中王国時代(おそらく第11王朝)の墓で、埋葬されていた夫妻はどちらもジェフティナクトという名前だった。しかし、墓は荒らされており、ミイラも頭と胴体が別れている状態で放置されていた。発掘隊は、持ち帰ったミイラの頭が「ミスター・ジェフティナクト」なのか、「ミセス・ジェフティナクト」なのかの判別がつかなかったのだ。

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そこで、遺伝子を抽出して男性か女性かを判別しようとFBIに協力が依頼された。しかし、最初にこの提案がなされた2009年の時点では、それは非常に難しいと考えられていた。最近では技術が進歩して古代ミイラからのDNA採取もそれほど珍しいニュースではなくなったが、4,000年前のミイラのDNA調査は当時はまだ未知の領域の一つだった。(※ちなみにツタンカーメンのDNA調査は2005年から行われたが、その結果について、試料の汚染が疑われるなど後に多くの嫌疑がかけられている。)

この墓は、盗掘されてはいたものの遺物自体は残りがよく、バラバラになっていたとはいえ、美しい彩色の残っていた当時の最高傑作の一つと思われる木製の棺などで知られている。が、その有名な棺の主であるミイラの性別が最近まで分かって無かったという話は知らなかった。

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さすがに4,000年前のミイラの調査はそう簡単ではなく、最終的にDNAの抽出に歯の中の一番丈夫な部分から採取した試料を使ってようやく成功したようなのだが、やはり一番残るのはそこなんだなと…。今では当たり前のように古代の骨の分析に使われているやり方だが、奥歯に穴をブチあけるので試料が貴重な場合にはリスキーだ。

そして、2016年になってミイラの身元は晴れて特定された。抽出された染色体が「XY」なので夫のほう、つまり墓の主である州知事ジェフティナクトだということが判ったという。

なお、これはFBIのかかわった、「最古の法医学事件」となったそうだ。

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おまけ

記事内には出てこない遺跡のデータ
発見年 1915年
発見者 H・ライマン・ストーリー(ボストン美術新の記録係)
関わった学者 ジョージ・A・レイズナー
発見場所 ディル・エル・ベルシャ(ワディ・ディール・アル=ナクラ)
時代 第11王朝 おそらくメンチュヘテプ2世(ネブヘテプラー・メンチュヘテプ)治世下
ミイラの人の職業 世襲の州知事(州候)

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