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zoom RSS ツタンカーメンの娘たちは、実は双子かもしれない

<<   作成日時 : 2018/02/19 00:10   >>

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この子たちですね。ツタンカーメンの墓から見つかっている二体のミイラ。
かつては二回とも流産していたのでは、と言われていたけれど、実は一回の妊娠で大きさの違う双子を流産してしまった可能性があるという話。

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両方ともへその緒がついたままの未熟児で、小さいほうが25.75cm。大きいほうが36.1cm。ともに女児で、それぞれ5ヶ月と7ヶ月で死産して、すぐにミイラ化されたのだろうと考えられている。骨に異常が見られるなどの理由から、遺伝病を持っていて生きて生まれることが出来なかったのではとされることが多いが、別の説もある。

この二体は一卵性双生児で、「twin-to-twin transfusion syndrome(双胎間輸血症候群)」にかかっていた可能性があるというのだ。


この病気の概要は、以下の日本語ページで判る。

双胎間輸血症候群(TTTS)とは?
https://fetusjapan.jp/method/method-71

「双胎間輸血症候群」は、胎盤を共有する一卵性双生児において、片方の胎児に羊水や血流が集中するという病気。その結果、片方の胎児がもう片方より異常に早く成長するのだ。この症状は、現在の医療では軽度の場合なら問題ないが、ツタンカーメンの時代の医療レベルでは生存できる可能性が低いという。

もし二体のミイラが別々の妊娠によるものだったとしてら、王妃が二回も流産しなければならない。従来は遺伝病のせいなどとされることが多かったが、一度の妊娠で双子だったとすれば話は違ってくる。また、こちらの説のほうがツタンカーメンが十代後半の若さで亡くなっている事実とも一致しやすい。

完全に立証するのは難しいのだが、同時期に亡くなった双子だとするとツタンカーメンの墓に一緒に入れられていた理由も説明がつくので、状況証拠からするとありそうにも思える。

ソースとか

Tutankhamen Fathered Twins, Mummified Fetuses Suggest
https://www.sciencedaily.com/releases/2008/09/080902143322.htm


ただし、これについては異論(問題点の指摘)もある。

二つの胎児の性別は発見時の記録に頼っていて、実は本当に両方とも女児なのかが判っていない。状態が悪く判別をつけることが難しいのだ。また、他の原因で流産が引き起こされた可能性もあるという。

Forensic and Pathology Remarks Concerning the Mummified Fetuses of King Tutankhamun
https://www.ajronline.org/doi/full/10.2214/AJR.11.8196

古代エジプトの王家ネタは、ドラマティックな推測がまるで科学的に完全に立証されたものであるかのように一人歩きすることが少なくない。考古学者でさえ、ドラマティックだが不確かな結論を採用しがちである。何が「立証されている確実なこと」で、何が「立証できない推測を含むこと」なのかを慎重により分けることを心がける必要があるだろう。

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