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zoom RSS 自炊のメリットは安さではない。「自炊」vs「外食」の分析と本当のメリットとは

<<   作成日時 : 2018/01/29 00:10   >>

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自炊のほうが安くつくじゃーん、という人、実際に自炊だけで生活してみたら高くついたので外食のほうがマシ! という人、世の中には両方いると思います。が、実際に自分で分析してみたらその話、そもそも分析の仕方がなんかおかしかった。というわけで、自分でやり直してみました。そして、その結果出た答えとして

自炊のほうが圧倒的にコスト高だが、自炊でしか対応できないメリットがある

ということが判りました。


まず、検索でひっかかってくる単純に材料費の計算しかしていない記事は、意味がないので忘れてください。大量の考慮漏れがあります。

外食で牛丼(350円)を食べたとします。
その値段の中には、牛丼の材料となる牛肉や米といった食材のほかに、調理器具のコストや店舗の維持費、バイトの人件費、光熱費などが全て入っており、そこに利益が上乗せされています。
ということは、家庭で調理する自炊の場合も、コスト計算の基準は外食の場合と合わせなくてはなりません。

基準を合わせると、コスト計算は以下のようなかんじになります。


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(1)食材費

直接的に必要になる、表に見えやすいコストです。大抵のサイトはこれしか計算していませんが、新しく買っていない、家にある調味料の値段を足し忘れていることがよくあります。醤油500mlが200円で、調理に20ml使ったのであれば、実際には醤油だけで+8円が発生しています。

ちなみに外食産業の場合、大量に仕入れたり、スーパーなどの小売店を通さずに直接仕入れたりすることによって家庭用とは比べ物にならない低コストで材料を買っているため、食材費の時点で既に自炊に「低コスト」というメリットがないことは見えてしまいます。自炊のほうが安そうに見えるのは、これ以外の経費を考慮していないからです。

(2)調理器具の費用

鍋、フライパン、ボウル、菜箸、包丁、まな板などの調理器具。いわゆる初期投資です。これらのコストは無視されがちですが、外食の場合は減価償却とかで計算に入れているので、あわせるのなら加算する必要があります。例えば、5000円の鍋を5000回調理に使うのであれば、1回あたりの調理コストに+1円が必要です。
ガスコンロなどは家にそなえつけの場合がありますが、自分で買い揃える場合はそれもコストに入ります。

(3)光熱費

調理に使用したガスや電気の代金です。ちなみに最近は原発が止められて電気代は上がっているので、同じ時間で仕上がるのならガスで調理したほうが安くつきます。
それから、調理に使われる水道代も考慮が必要です。調理器具と食器を洗うと水道料金はけっこう食いますね。

(4)時間コスト

そしてこれ、これを忘れてる人が意外と多いのです…
自炊する=自分の時間を消費する、ということ。調理と後片付けに1時間使うのであれば、1時間分のコストがかかっています。仕事では無いので時給換算するのはおかしいだろう、という話もありますが、大人になれば、プライベートの時間が貴重になり、カネを払ってでも楽したいと思うようになるはずです。外食には、調理と片付けにかかる時間を他人にやってもらって「時間を買っている」という側面もあります。ですので厳密なコスト比較をするのであれば、「自分の時間」もコストとして上乗せする必要があります。

(5)スキル習得コスト

これも忘れられていますが、調理はスキルなので、スキル習得コストがかかります。最初から食えるものが作れるとは限りません。大抵は時間的な制約の少ない学生の頃に失敗しまくりながら習得するのですが、大人になってから習得しようとするとわりと大変です。料理教室に通って学んだりすると、当然ながらスキル習得コストは跳ね上がります。また、料理に失敗して材料をムダにしてしまうこともあります。

ただし、調理スキルは、上げれば上げるほど調理が効率化され、材料のムダがなくなる、調理にかかる時間が少なくなる等の直接的なコストメリットが受けられます。

ちなみに、外食産業の場合、一般的に「スキル習得コストが高い料理を出す店=高いお店」です。
バイトでも作れるファストフード店はこの部分のコストが低いので安くできますが、高級フレンチのお店などだと料理人の修行に時間も費用もかかるため、そのぶん代金も上がります。

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以上、これらを合計したものが 自炊にかかっている本当の費用 となります。逆に言えば、これらを合算して店舗代に利益まで上乗せして、外食はあの値段なのです。よほどの高級店でもない限り、単純なコスト比較で言うと外食が圧倒的に有利です。どう計算しても自炊は安くありません。




では、自炊のメリットとは一体どこにあるのかというと、以下のようなものが考えられます。


●自炊は、そこそこの値段でそこそこ美味しいものが作れる。

同じ値段なら美味しいほうを選びたいところですが、たいてい、飛びぬけて美味しいものはそれだけ値段も高い。
コンビニで買うパンケーキ198円より、自宅で自分で焼くパンケーキのほうがはるかに美味い。ただし、有名コーヒー店の1500円ふわっふわのパンケーキには負けている。毎日有名なコーヒー店に通うわけにはいかないし、忙しくて調理にかける時間コストが払えないという時はコンビニのパンケーキを買うけれど、時間がある時なら自宅でパンケーキを焼くのが一番いい、いう関係性です。


●自炊は、コスト調整の幅が大きい。

外食は常に一定の額でずか、自炊の場合は同じメニューを作る場合でも食事にいくらお金をかけるかは自分しだいです。高い店に行くか安い店にいくか、という選択肢よりも細かく値段の調整が出来ます。
家で焼肉をするのにグラム1980円の高級肉を買うのも、198円の安い肉を買うのも自分次第。また、メニューによっては外食より安く抑えられます。たとえば、光熱費も材料費もほとんどかからない卵かけご飯で三食すませるとか。外食でコスト調整をする場合は、安いファストフードしか選ばないとか、いつもよりサイドメニューを減らすとかしか出来ませんが、自炊の場合は、もっと根本的なコスト調整が可能です。(これが、人によっては「自炊のほうが安い」と体感している理由だと思います。)


●自炊は、個人に合わせたカスタマイズが可能

外食産業では、常に自分の好きなメニューがあるとは限りません。また、メニューがあったとしても自分好みの味でなかったり、ぶり大根の大根が少なすぎるなどオプションが気に食わなかったりします。いつでも好きなときに好きなものを食べられるのは自炊のメリットの一つです。ぶり1に対して大根2でなければ嫌な人などは自炊でなければ満足できないでしょう。

また、単純に味の問題ではなく、アレルギーがある人用の食事や離乳食などでも、個人に合わせたカスタマイズが出来ることも大きなメリットとなります。




…ご納得いただけましたでしょうか。

自炊のメリットは、「安い」ことじゃないのです。料理が出来なくても問題なく生きてはいけますが、ここに挙げたメリットは生活の中で無視できないレベルで重要なものと考えられるので、コスト面で自炊に魅力を感じない人でも、それなりの自炊スキルは持っておいたほうがいいと思います。

なお、栄養バランスや健康志向などは、あまり自炊のメリットとは考えません。別に外食でも栄養バランスは取れるからです。むしろ自炊で卵かけご飯ばかり食べているほうが偏ります。

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