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zoom RSS 古代エジプトの「似てない」と言われてた兄弟ミイラ、DNA解析により異父兄弟の可能性が示唆される

<<   作成日時 : 2018/01/24 00:10   >>

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ソースはとりあえずこのへんとかで。次世代技術と言われている最近出てきた新しいDNA解析方法での検討の結果、イギリスのマンチェスター大の付属博物館で保管されている古代エジプトの兄弟ミイラ(第12王朝)が異父兄弟と判定されたとのこと。

まとめられた記事

Ancient DNA results end 4,000-year-old Egyptian mummy mystery
https://archaeologynewsnetwork.blogspot.com/2018/01/ancient-dna-results-end-4000-year-old.html#KvMTMMHo7ulsHBgJ.99

元論文がこれ

The kinship of two 12th Dynasty mummies revealed by ancient DNA sequencing
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2352409X17305631?via%3Dihub


兄弟の名前は、Nakht-Ankh と Khnum-Nakht。埋葬地は、上エジプトのRifeh。碑文では二人は兄弟とされていたのに、1908年にミイラの包帯を解いた時に骨格があまりにも違ってて「似てなかった」ので、棺の碑文が間違いだとされていたけれど、本当に兄弟だった可能性があるよ、というのが今回のお話。

画像


次世代解析っていわれてるものは、最近よく使われてる、二重螺旋の欠けてる部分を補完して増幅してくれるやつですね。古代エジプトのミイラのように加工された遺体の場合はDNAの検出が難しかったんですが(今回もあまりきれいには取れていない)、たとえ鎖が欠けてても解析できるっていう技術が出てきて、それでも結果が出せるようになってます。
ただ、汚染されていないサンプルが必要になるのでどうしても遺体は傷つけることになります。今回もミイラの歯(一番上部な臼歯)に穴あけて歯の中からサンプルをとっている模様…。これは日本でも縄文時代の人骨からのDNAサンプル採取などに使われてる方法。歯は人体の中でいちばん丈夫な骨なので、その中にはDNAがのこってる可能性が高い。

で、母系のみで遺伝のミトコンドリアDNAと、父系のみで遺伝のY染色体を解析してて、ミトコンドリアDNAからだと同一母系に属していて、Y染色体だと別人のものを継承している(=父親が違う)という結果になった、ということのようです。
ミトコンドリアのハプログループはM1a1とのことで、アフリカ近辺に多いタイプ。

ただし、この解析方法だと女系で遺伝するミトコンドリアDNAの型の一致だけなんで、母の姉妹とか、同じ女系の叔母などの親戚からでも遺伝は可能。父親は違うようなので、もしかしたら関係上は「いとこ」とか「叔父と甥」なんかだったかもしれない。重要なのは、第12王朝というとてつもなく古い、今までだと解析してみても結果が出せなかったミイラでさえ解析して結果が出せるようになったことだと思う。技術の進歩すごい。



ちなみに棺の片方の顔が黒いのは、黒=オシリス神の色=再生・復活の色 だから。古代エジプトでは黒は「豊饒の大地」を意味していて、ポジティブな意味合いになってることが多いです。第12王朝は男性も女性も、死者の顔が黒く塗られてることけっこうありますね。

ちなみに黒の反対は「赤=セト神の色=死・不毛の色」で砂漠を意味してたりします。まあでも黒が不吉な色のこともあるし、赤も太陽の色だったりするので、場合によりけりなんですけども。

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