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zoom RSS 検証シリーズ: クレオパトラはドクターフィッシュを愛用したか(案の定最近の創作)

<<   作成日時 : 2018/01/20 00:10   >>

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あまりにも最近過ぎる時代にデッチ上げられた説すぎて検索して15分で察してしまったので、まず記事1本分のネタに膨らませるのが難しかった、というネタ。

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https://www.fws.gov/fisheries/ans/erss/uncertainrisk/Garra-rufa-WEB-10-17-2012.pdf

まず、「ドクターフィッシュ」と呼ばれている魚「ガラ・ルファ」が人間の角質を食べる習性が発見されたのが、1800年頃。皮膚病に悩んでいた兄弟が、天然の温泉でそこに住む魚に皮膚を食べられているうちに皮膚病がなおった! というのがキッカケで、この魚が知られるようになったという。つまり、利用され始めたのが近代の上、スタート地点はトルコなのだ。

中央アナトリアのKangalと呼ばれる温泉で使われ始めたのが最初であり、アメリカをはじめとする世界に展開され始めたのが2006年ごろである。Kangal hot springs で検索するとうなるほど資料が出てくるが、渓流みたいなところのヌルい露天風呂で魚にたかられながらまったりするのが本来のこの魚の楽しみ方だったらしい。


一方、日本では、「ドクターフィッシュ」を商標登録している会社が「あのクレオパトラも愛した!」と宣伝していることが見受けられる。
http://dr-fish.co.jp/drfish.html

…以上。
つまり「クレオパトラが愛した」ことにされはじめたのは21世紀に入ってからであり、英語で検索してもほとんど出てこないことから、日本で広まっている話の出所はおそらく、日本で商売している会社の売り文句でる。

例によって日本語Wikipediaにも書かれているが、参照先となっているページは既にリンク切れで内容を確認できないうえに「地球の歩き方」なので、大して具体的な情報は書かれていなかっただろう。まあ、なんだ。とりあえず美容といえばレオパトラにしとく気持ちはわからなくもないが、トルコなんだからせめて「皇帝に寵愛された美姫ロッサーナ」とか「女帝ゼノビア」あたりにしとこうぜ。

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というわけでほんとネタとしては調べ甲斐がないというか、まあうん…という感じなので、ついでに調べたことを。

このガラ・ルファという魚は、人間の古い皮膚を食べるのが好きではあるが、肉食ではない。歯も生えていない。死んだ遺物に反応するいわば掃除屋のようだ。温泉に住んでいるのは、温度が多少高くても生きるのに困らない魚だかららしい。
原産地はトルコから東地中海沿岸、メソポタミアのあたりまで。エジプトには住んでいない。

なお、悪い皮膚をとってくれるのは確かなようだが、この魚が皮膚病の解決に役に立つかについてはかなり微妙である。本来の生息地である渓流ならまだしも、スパなどの閉ざされた環境では、皮膚病の人が足をつけた水に次の人がまた足をつけて…と繰り返すと水が汚染されていくことになるため、病気が感染しそうで不衛生である。試すのは止めないが、清潔な環境であることを確認すること。あと、足に傷やかぶれなどがある状態で試すのはやめたほうがいいそうである。


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その他の検証シリーズはこのへんから辿ってください
http://www.moonover.jp/bekkan/chorono/farao_ptr_kreo7.htm




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