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zoom RSS タイトルは正しいのだがひたすら籠を編む本だった。「さらにわかった!縄文人の植物利用」

<<   作成日時 : 2018/01/18 00:10   >>

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前回ちょっと微妙だなーと思いながら読んでいた「ここまでわかった! 縄文人の植物利用」の続編である。

カラー多めのわりにお値段はお財布に優しいかんじ、前回の本が微妙な諸々の配慮の透けて見える歯切れの悪い箇所があったのに対し、今回は気にならずに読めた。たぶん著者の得意分野がメインだからだろうと思う。



縄文時代の植物利用についてなのだがメインは集落の近辺で採集できた植物と、それらを使って作った籠の話。
泥の中からみつかったカゴやポシェットに使われている植物を同定し、同じ植物を使って同じ編み方で再現してみるという実験を、本の半分くらいひたすらやってる。ただ、これがけっこう面白い。

竹を編んで作ったかごは、まず竹を取ってきて竹ひごを作るところからスタートだし、今では利用されないシダを使ったり、かずらの柔らかいところを選別したりと意外とやってみないとわからない苦労がある。クリが入った状態で見つかったカゴを再現して中に実際にクリを詰めてみたら、重過ぎて持ち運べなかったことから、そのカゴが運搬用ではなく保管用だったと分かった、などという発見もある。

縄文時代というと土器のイメージが強いが、こうして見ると植物性の道具も多いんだなと思った。あと腐りやすそうなのに泥の中に埋もれてれば残るというのも意外。ひたっすらカゴ作ってるので、そういうのが好きか嫌いかで面白いと感じるかは変わってくると思うが、「縄文といえば土器だけじゃない!」をアピールするにはいい本だと思う。

気になるのが、カゴの再現は出来ていてもカゴなどを作るのに必須の植物を刈り取るための石器の研究が進んでいないこと。まだよくわからない、と本の中で書かれていたが、竹を刈り取って竹ヒゴを作っていたのなら、それなりに鋭利なナイフのような石器は必要になるとも思う。植物利用がメインの本ではあるが、目の前にあるモノにこだわりすぎず、石器の研究をしている人と連携して周囲の空白も埋めていったほうがより広がりのある面白い研究になると思った。

(本だす人の得意ジャンルでどうしても固まっちゃうんですけどね・・・編集者に国立歴史民族博物館の名前をもってくるなら、もっと複数の研究者の研究を縦断して欲しいなあ・・・。)


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