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zoom RSS ペピ2世は100歳まで生きたか ←これは実は古い説です…

<<   作成日時 : 2017/12/24 00:10   >>

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日本語Wikipediaだと「ペピ2世は100歳まで生きた」と書かれていて、日本語の本でもそう書いているものはまだけっこうあったりするのだが、それ古い説なんですよ…というお話。

現在のところペピ2世の治世年は最大で64年ほど
即位時が10歳以下の子供と推定されているので、死亡年齢は70歳くらい


です。


即位したときまだ母親から離れていない子供だったのは確かなので、死亡が100歳越えるには90年以上在位していないといけません。かつては在位年が94年くらいで計算されていたのですが、現在は「9と6間違えて書き写したんじゃね?」ということで64年に修正されています。



ペピ2世が90年以上在位したと書いているのは、以下の資料です。

・トリノ王名表 (前1,300年ごろ)
・マネトーの「エジプト誌」(前3世紀)

これらの資料は、王の即位順やある程度の治世の目安にはなりますが、実際に考古学資料として出てくる記録とは必ずしも一致しません。というか結構間違えてます。記録をひたすら数千年も手書きで引き写し続けていくんで、そこはしょうがないのです…。実際の在位年と、書かれている在位年が異なる王は少なくないです。

なので、これらの資料と実際の在位年が異なる場合には「マネトーはこの王が●●年在位したと書いているが実際は●●年」といった補足を入れて資料に書かれていることが多いです。

ちなみに、ペピ2世は第6王朝に生きたので紀元前2200年とか2300年あたりの人。
トリノ王名表が書かれた第18王朝の時代まで1000年経ってます。それからさらに1000年後がマネトーの生きた時代なので、どこかの時代で記録間違いをしたまま引き継いだ可能性があります。



実際に考古学資料として出てきている王の活動記録は、治世62年〜63年まで。

これは、ペピ2世と同じ時代に生きた職人や役人が「この作業は王の治世●●年に行いましたー」と記録しているので間違いないです。というわけで、現在の主流説では、「62年か3年あたりまでは確実。たぶん64年目に亡くなってるんじゃないかな」というものになってます。

参考までに第6王朝全体の治世年一覧はこちら。
右端2列のB説のほうが今よく使われている年代だと思う。なのでペピ2世の死亡年齢は、70歳ちょっとすぎくらいです。ラメセス2世のほうが長生きしてます。

画像



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ファラオの死亡年齢は、以下のどちらかで判定できます。

(1)おおよその即位年齢と在位年
(2)ミイラが発見されている場合は、その鑑定結果

ペピ2世の場合はミイラがないので(1)のほうで推定するしかなく、在位年が大幅に修正されたため死亡年齢が引き下げられました。長寿で有名なラメセス2世は、ミイラがあるので(1)(2)両方から90歳越えでも妥当と確認できます。

他に同じくらい長生きしていそうな候補を探してみたのですが、第26王朝プサンメティコスあたりは、そこそこ長生きしてそうです。20歳そこそこで即位していたら75歳まで生きてる計算になる。

http://www.moonover.jp/bekkan/chorono/farao_26th_02.htm

ただ、即位年齢がわからないのと墓が見つかっていないので、実際の死亡年齢は不明ですかね。


あとミイラが見つかってて推定80歳過ぎくらいで死亡のプスセンネス1世も高齢。在位年48年。

http://www.moonover.jp/bekkan/chorono/farao_mid3_03.htm

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