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zoom RSS オフィーリアのナレ死について

<<   作成日時 : 2017/11/18 00:10   >>

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「ハムレット」に登場する、主人公ハムレットの恋人オフィーリアについては今更説明しなくてもいいと思う。
恋人につれなくされ、発狂して川に落ちて死んでしまう哀れな女性である。彼女の絵は、たぶん、これ↓が一番有名だろう。ジョン・エヴァレット・ミレーの画だ。

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さて、このオフィーリアの死の場面だが、実は舞台では演じられていない。

幕が変わったところでナレーションで「死んだ」ことが語られるだけで舞台から去ってしまうのである。彼女は「川に落ち」て水死するのだが、舞台でそれを演じることが出来ないからだろう。

ナレーションによる死。…そう、いま流行り(?)の ”ナレ死” なのである。


だが、彼女の死について王妃ガートルードが語る言葉はとても美しく、詩的でもある。悲劇を予感させる幕引きのあと、幕が変わった直後に語られる詩的な「死」のナレーション。だからこそ観る者に強い衝撃を与え、かつ数多くの芸術家たちの想像をかきたててきたのだろう。死の場面を実際に舞台で死の場面を演じてしまっていたら、美少女が木から転げ落ちてザッパーンして、歌いながら舞台の端から端まで流されていく…なんていう、ちょっと喜劇風味のドタバタした感じになってしまいそうだ。

そう、だから、彼女の死は演じられなくて正解だったのだ。
オフィーリアの死は、史上最も成功した"ナレ死"の一つであろうと思う。

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