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zoom RSS アンデス山脈の標高差と、アンデス西側の諸文化圏の栄枯盛衰

<<   作成日時 : 2017/11/13 00:10   >>

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アンデス文化圏の諸文化の年表を眺めていてなんとなく気づいたことなのだが、もしかして、「高地」のほうが気候変動の影響は受けにくい…?

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ナスカやシカンなど海岸部の文化の衰退には、気候変動による長期の旱魃、あるいはメガ・エルニーニョと呼ばれる現象が関わっているという話がある。旱魃になったら人はどうするか。何もせずにその場所で全滅するなんてことはまず無いので、普通に考えると食っていける地域に移動することになる。移動先は、水平方向とともに垂直方向という選択肢もあり、多くはどうも山の方に移住したらしい。高地というのは、水源の川を遡ると自然に辿り着く場所でもある。

気候は、3,000mを越えるといきなり変わる。これは山登りしてる人なら実体験として判っていると思う。
たとえば今年などは、平地では春先から急に暑くなっていた反面、山は8月半ばでも残雪が多く残っていた。その理由は、冬の雪が多かったのに天気の良い日が続いて降雨が少ないために雪が解けなかったからだ。平地の気温が高いときでも、実は、山の上のほうは大して暑くならない。雪を溶かすのは気温ではなく降雨。雪国で、雪を溶かすのに水ぶっかけるのと同じことだ。
…という具合で、平野部と山岳地帯の気候は、必ずしも連動しない。

アンデス地域の年表を眺めていると、旱魃が相次いで海岸部の文化圏が衰退して空白になってるあたりでも、高地の文化圏は継続しているのことが判る。これは、海沿いの低地が旱魃や突発的な豪雨で住めなくなっているときでも、山のほうは安定して住めたからではないだろうか。
高地に人が集中して栄えたことが、のちのチムーやインカといった帝国へと繋がる布石の一つだったのかもしれない。と同時に、アンデスの"帝国"がなぜ平地ではなく高地から始まったのか、ということの、これが答えになるのではないだろうか。

なにしろ山は上に行くほど面積が狭くなるわけなので、高い場所に人が集中すると人口密度が上がる。そうすると人の群れが存続するための管理体制が高度化していくと考えられるからだ。



「まーた気候ストレスモデルかよ」って言われそうだけど、「人口が移動する」ということが要因なので、それを引き起こすものが気候変動だろうが戦争だろうが宗教弾圧だろうが大差ない。何かの原因で人がたくさん移動すること(=密な交流が生まれること)が、どこの文化圏でも「何かが新しく生まれる」キッカケになるんだと思う。

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