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zoom RSS 大英博物館チーム、イラクでISに破壊された文化遺産の破壊状況などを調査中

<<   作成日時 : 2017/10/03 00:10   >>

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相変わらずイギリスさんははぇーな。最近ちょっとISの勢力圏が中東では狭まってきて、奪還された地域に調査隊が入り始めている。
ちなみにISが勢力を伸ばし始めた2014年の情勢は以下のとおり。その後、モスルの博物館で遺物を打ち壊す動画が公開されたり、パルミラ遺跡が爆破されたりした。

イラクの現在勢力図に主要遺跡をマッピングして考古学マニアを絶叫させてみる
http://55096962.at.webry.info/201407/article_16.html

(この時点ではまだヨーロッパ各地でテロが発生する状況にはなってません。エジプトで飛行機も爆破されてません。ほんの数年…ほんの数年で世界の治安が急激に悪化しました…。)

が、ISが全ての遺物や遺跡を破壊できたわけではなく、また破壊活動の最中に新しい発見もあった。悪いニュースばかりじゃないよぅ、というのがこの記事である。


The archaeological treasures IS failed to destroy
http://www.bbc.com/news/world-middle-east-41390440


画像


ちなみにBBCはISの破壊に関してはわりと楽観的な報道が多く、以前は、破壊されたパルミラ遺跡の再現は可能だという内容の記事も出していた。ISが地域に致命的なダメージを与えたと報道してしまうと、ISの威力は絶大なものだ!と認めて宣伝に手を貸すことになってしまうので、アイツらイキってたけど実は大したことないぜヘーイヘーイと煽っていく手法は正しい。そのへん、政権憎しのあまりテロリストに加担していた日本の一部メディアとは違ってやるべきことは分かってるわけだ。

今から見直してみると、2014年にマッピングしたIS勢力圏の遺跡の大半は、致命的なダメージを受けている。ニネヴェ、カルフ、アッシュル、モスル等。
これらの損失は、破壊の過程で新たに発見された遺跡や遺物で帳消しに出来るものではない。そのため実際はISのやらかした悪行の効果は絶大だったわけで、今後どのように取り返していけるかが課題となる。具体的に言うとISの資金源として闇マーケットに売りさばかれたであろう大量の遺物の回収と、破壊されたものの修復である。

なお、ISと激しくやりあっていたクルド人の自治領域は、最近になって調査隊が多く入っており、新たな発見も相次いでいる。クルド人はイラクからの独立を模索しているが、これにはイラクはもちろん、長年国内のクルド人に圧政を敷いていたトルコも反発している。将来どちらかが強権を発動させて軍事衝突が発生した場合は、せっかく見つかった遺跡も調査前に失われてしまう可能性がある。

こうして見ると、イラクの文化遺産をめぐる状況は決して好転しておらず、むしろ予断を許さない状況にある。
特にクルド人の独立するしない問題が厄介だ。つーかそもそもあそこに国境線引いたイギリスさんのせいじゃねぇかよって気もするんだけど…。そのイギリスさんが先陣切って現地入りしてるのまたアラビアのロレンスやるんすか的なアレでゲフン、まああれだ大英帝国は信用しちゃいけない。国家に真の友人などいない。同盟国は必ず裏切るとCivで学んだ。

数千年かけて培われた歴史も、たった数年で多くが失われた。次の数年が、さらなる喪失でないことを願いたいものである。

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