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zoom RSS エジプト支配時代のカナアンの「埋葬壷」(人型棺の変形版)

<<   作成日時 : 2017/08/29 00:10   >>

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埋葬壷って書かれてて「…壷?」と思ってたけどようやく意味が分かった、これ「棺の形をした壷」なんだ?!
見た目はエジプトの人型棺に似せてるけど粘土で作ってフタの部分に顔つけただけの、中に遺体を収納する埋葬壷なんだ…!

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Nachom Selpak


というわけで、古代エジプト王国の領土が最大に達していたトトメス3世以降の時代、カナアン(現在のイスラエル付近)地方で作られていた、エジプトの影響を受けた棺の話。トトメス3世は有名なハトシェプスト女王の義理の息子にあたり、
治世年は紀元前前1479−1425年頃。即位したとき幼かったため統治年が長い。西アジア方面に頻繁に遠征を繰り返し、エジプト"帝国"と呼ばれるほどの広大な版図を手にした。
カナアン地方の支配は約150年に及び、その間にカナアンではエジプト風の棺や、副葬品を伴うエジプト式の墓が作られていた。

で、その埋葬の中で、現在のエジプトに近いDeir el-Balahで見つかったのが写真の"棺"。
…なのだが、これが「壷」とかかれているのを見つけたのが最初の疑問の始まりだった。写真を見るとエジプト風なんだなということは判るのだが、ぱっと見では壷と認識出来ない。

が、拡大してみたらようやくわかった。

画像


確かに壷だこれ

頭んとこカパッと前に向かって外れるのか…!(笑)
用途としては棺だけど、構造的には「壷」。上下に分かれるエジプトの人型棺と全然構造が違うんだ。なんか見よう見まねでつくってみた感が滲み出てて微笑ましいぞ。


カナアン〜シリアあたりで出土する「エジプト風」な棺や副葬品は、ギリシャ風になったりメソポタミア風になったり、その時々に影響力の強かった文化に応じて変化していくので面白い。代表的な文化を「周縁部」から見ると、また違ったものが得られる。



参考: イスラエル・ミュージアムの音声ガイダンス
http://museum.imj.org.il/en/audioguides/pharaoh/page/?id=14

Egypt’s Final Redoubt in Canaan
http://www.archaeology.org/issues/262-1707/features/5627-jaffa-egypt-canaan-colony

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