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zoom RSS ストーンヘンジは作られて50年しか経ってない捏造遺跡! と大騒ぎされていたのだが

<<   作成日時 : 2017/08/25 00:10   >>

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うんまあだいぶ周回遅れなんだけど、めんどくさくて放置してたんだ。ちょっと前にこういう感じ↓でセンセーショナルなやつが出回ってたよね。

【ショック】“ストーンヘンジ捏造説”急浮上、証拠資料が多数流出!! 考古学者も断言「完全に作り直し」、基礎もコンクリートだった!
http://tocana.jp/2017/06/post_13482_entry.html

…いやあの、「証拠流出!」っていうか、昔から復元時の写真はフツーに出回ってましたけど?

私が子供の頃の学研かどっかが出してた世界のふしぎ的な図鑑に載ってたよねコレ…。石倒れてたの建て直しましたーって。
古代からずっと変わってないと勝手に思い込んでただけなんじゃ…。←直球



というわけで、最初に要点を纏めよう。


●ストーンヘンジがここ100年ほどの間に大規模な復元をされたのは事実。(1900年〜1964年が最終)

●その際に多少、位置がズレたり、不適切な手法が使われた可能性はある。

●しかし概ねの石の位置は正しく、原型からもそう大きくは逸脱していない。

→なぜそう言い切れるか? / 石には「ほぞ」が掘り込まれているので、組み合わせが違うと噛み合わないから。

●そもそも世の中にある「古代遺跡」の大半は近代の復元なので、復元されること自体は問題ない。


つまり、ストーンヘンジが古代からずーっとそこに変わらずにあるものと思い込んで、石の配列に予言的な意味合いやスピリチュアルな何かを期待していた人たち、太陽や星座の配列との関連、レイラインとか研究していた人たちはこの事実を知って大打撃を受けるだろうが、そうじゃなければ「いや…復元くらいするだろ…」的な感じで流していい事案だと思われる。

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ちなみに"世の中にある「古代遺跡」の大半は近代の復元"の部分には、たとえば、エジプトの有名な神殿すべてが含まれる。観光地の神殿で、近代に石積みを修復しなかったものはない。カルナック神殿なんかただのガレキの山だった(笑) それを建て直したからといって大騒ぎされるようなもんである。


↓前世紀のカルナックはこんなんです↓
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↓ルクソールの入口。ちなみに敷地内にモスク作られてる↓
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↓ただの広場↓
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(大列柱なんかも、倒れてたのを建て直してアレなんですよ…)


なので、遺跡が近代に修復されてるのなんて当然だろって話で、「どこまでが修復なのか」を意識しておくのが重要と思われる。

少なくとも、ストーンヘンジが今ある場所に、ほぼ同じ姿で建っていたことまでは間違いない。ただし「最初に作られたときと寸分違わぬ姿」ではない、というだけのことなのだ。それは、他の修復された世界中のすべての遺跡、遺産と同じである。石組みでも絵でも壷でも、どれほど細心の注意を払おうとも、修復されることによってオリジナルと差異は出てしまうものなのだから。


で、現実としてストーンヘンジくらいの修復ですら問題になるとすると、世の中の修復された遺跡の多くが軒並み「アウトォー!」になってしまうんである。(万里の長城とか…。) 基盤にコンクリ使うのも昔の修復だと普通。エジプトの遺跡も復元のときにコンクリとかモルタルとか使われちゃってるし。古代から現代まで一切手を加えられていない観光名所の遺跡なんてない、を前提に、「修復によって損なわれたオリジナル部分はどこなのか」を論じるなら、この話題はアリだと思う。


*****
ついでなので、ストーンヘンジの修復に纏わる概要を少し裏取りしてみた。
以下のような流れである。


1880年代

ソールズベリーに鉄道が走り、観光客が増え始める

1900年
傾いた石を木材で支えていたが、それも限界に達する

1901年
観光客の安全を守るため、という理由から傾いた石の建て直しが開始される
当時のストーンヘンジの所有者は Sir Edmund Antrobus。
その後、権利をオークションで売却する。

1918年
ストーンヘンジが、オークションで権利を購入していたCecil Chubbから国のものに

http://www.english-heritage.org.uk/visit/places/stonehenge/history/


1919年、1920年、1958年、1959年、1964年
国の指導のもとで修復が断続的に行われる。

追えた範囲では、1919年と1920年に6つの石、1959年には3つの石、1964年には4つの石が建て直され、1958年〜59年には祭壇部分の発掘と上部の石の復元が行われている。
そして最後の石が置かれたのが1964年となり、ここで修復が完了している。

ストーンヘンジを「最近の捏造品だ!」と騒いでる人たちは、国が所有権を持ってから石が増えてる部分を指しているんではないかと思う。が、別にその石は何もないところから沸いてきたわけではなく、そのへんに埋もれてたやつである。なので修復に使うのは問題ない。


ちなみにストーンヘンジは、ケルトとは何の関係もない。新石器時代の建造物で、ケルト人というものが歴史に現われるはるか以前のモノだからだ。ストーンヘンジでドルイドの儀式とかケルトの祭りとかやってる人たちはいわゆるオカルトとかニューエイジとか関連で、実際の歴史とは全然関係ないです…。

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