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zoom RSS 古代の東地中海世界の錫の入手場所: 青銅を作るには何処と交易すればいいか

<<   作成日時 : 2017/08/19 00:10   >>

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<前提知識>
青銅を作るには銅と錫が必要。
そして錫の産地は非常に限られている。
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前から中々ないなーと思いながら探していた、エジプト・メソポタミア周辺の錫の産地地図をようやく見つけた。
こんなカンジになるらしい。

画像


*元本は「鉄-古くても進化している材料/JFE21世紀財団」

えー、…なんかはしっこのほうに●がちょびちょびついてるの、そこが産地です…
めっちゃ少ない
エジプトと、ウガリットのあたりと、あとはアフガニスタンやインドのあたり。メソポタミアで入手しようとしたら、インダスとの交易でカーネリアンなんかと一緒に運ぶか、アフガンからのラピスラズリ交易路に乗せるか、いずれにしても大量入手は難しかったと思われる。


「石器時代」「青銅器時代」「鉄器時代」などという分類がされることも多い古代史だが、錫の産出がない地域では青銅器時代は訪れない。というか訪れようがないのである。鉄器が世界に広まったのは、かつては「銅より鉄のほうが固くて優れているから」という説が主流だったが、この地図を見れば「そもそも青銅は材料が無い」という説が出てきた理由も納得してもらえるかと思う。

錫はレアリティが高い金属なので、古代世界で青銅を大量に確保できるのは、交易路を確保できる強力な政体か、エジプトのように銅も錫も産出する資源チート国しかない。
それに対し、鉄器なら鉄があればとりあえず作れる、そして鉄の鉱脈は世界中どこでも見つかる。
日常使いするなら断然、鉄だろう。

なお初期の鉄の強度は、青銅と比べてそんなに変わらない。というか現代技術で作った鉄と比べればそりゃ性能に差がありそうには見えるのだが、打ち合わせればどっちも曲がるのだ。性能差が無視できないほど大きくなるのは、鋼が一般的に武器に使われるようになってからだ。


だから「鉄器が強かった」のは性能の問題というよりは、「どこでも、以前よりコストをかけず大量生産できた」という点で語らなければならないと思う。このへんシミュレーション系ゲームのユニット生産で想定するとわかりやすい。

 A.10のコストで生産できる青銅剣装備兵 - 強さ5

 B.5のコストで生産できる鉄剣装備兵 - 強さ5

エジプトがAを200、アッシリアがBを200つれてきたら相打ちにはなるが、エジプトはコスト2000を消費しているのに対し、アッシリアは1000しかコストを消費していない。同等のコストを消費するとアッシリアの強さが2倍になってエジプト勝てない。長期戦になるほどジリ貧になるのはそりゃそうだろって話なんである。

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