現在位置を確認します。

アクセスカウンタ

zoom RSS 「土産物屋で木刀を買うのは何故なのか」。分析方法を根本的に間違うとこうなる…

<<   作成日時 : 2017/07/14 00:10   >>

トラックバック 0 / コメント 0

たまたま見つけてしまったこの記事の内容が、あんまりにもあんまりだったのでちょっとツッコんでおこうと思う。

日本全国の土産物屋で、なぜ「木刀」を売っているのか
http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e5%85%a8%e5%9b%bd%e3%81%ae%e5%9c%9f%e7%94%a3%e7%89%a9%e5%b1%8b%e3%81%a7%e3%80%81%e3%81%aa%e3%81%9c%e3%80%8c%e6%9c%a8%e5%88%80%e3%80%8d%e3%82%92%e5%a3%b2%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%84%e3%82%8b%e3%81%ae%e3%81%8b/ar-BBEbnb3#page=2


この記事を書いた人の分析力のなさは、「自分がなぜ修学旅行で木刀を買ったのか」の理由に「他に欲しいものがなかったから」などというとんでもない答えを出しているところで一目瞭然だ。自己プロファイリング力の無さに絶望だ。百歩譲って、この記事を書いた人の理由は本当にそうだったかもしれない。だが世の中の一般男子諸君が木刀を買った理由は、「みんなが買ってるから」であり、「友達とチャンバラしたいから」であったはずなのだ。

 ていうか修学旅行で木刀買ったらチャンバラするだろ??!!
 アバンストラッシュやったろ???!
 旅館で暴れて先生に没収されたろ!!!


_人人人人人人人人人_
> 私がそうでした <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

なんで覚えて無いんだよ、思い出せ、絶対やってたはずだから。木刀はな…一人で買うものじゃない…、友達と一緒に買うものなんだよ…!

そして私が言いたいこともそこである。
土産物って誰のために買うの? 自分が欲しいもの? 違うよね。会社で配るお菓子とか、その土地に行ったら必ず買うモノとか、一目でどこに行ってきたのかわかるような品とかだよね。
だから昭和臭とか全く関係ない。土産物屋のラインナップがどこも同じなのは、「買う側が欲しいのが定番アイテムだから」なんだ。



…という基本的な分析が足りてないので、なんだかよく分からない答えに飛びついてしまうハメになる。


だらだら書いてあるが、この記事の言いたいところはデービッド・アトキンソンなる人の言うことを間に受けて、「日本の観光地の土産物屋は横並びで品揃えがみんな同じでつまらない。(だから日本はダメなのだ)」というところである。そして外国の土産物屋ならもっと楽しいはず、という匂わせ方にしている。

はいダウトー!!!

土産物屋は!

どこの国でも こ ん な も ん で す!!

むしろ最近は中国の工場で安く一括生産した横並びの品物を売ってる観光国もいくつもあるぞ。アイスランドとかイギリスとか。メイドインその国ですらない(笑) メイドインジャパンで土産物そろえてる日本の観光地なんて相当良心的なほう。おまけに日本はボッタくりがない!! 国によっては値札なし交渉必須で最初に告げられる値段はボッタ価格、なんてところもある。ていうかエジプトとかペルーとかそんな感じだった。

そもそも土産物屋なんて定番のものがあればよく、「どこにいってもだいたい同じだから、帰りに買おう」みたいなカンジで買う場所やタイミングを選べるのがいいのだ。それは外国人だって同じはずで、だからこそ海外の土産物も横並びの品揃えになっているのだ。

旅行者は観光地の土産物屋に個性なんぞ求めていない。定番のモノが妥当な金額でスムーズに買えればいい。
変わった土産物が欲しければ、オーダーメイドの店に行けばよろしい。アトキンソン氏が一体なにをもって「今の観光客は都会のショッピングの感覚で、いくつものお土産さんに足を運びます」などと言っているのか分からない。確かに隣同士の店が全く同じ視なぞろえにする必要はないと思うが、一つの通りに同じような量産品の土産物を並べている観光地なんぞ世界中どこでも普通である。
要するに日本の土産物屋が変わる必要は感じない。

そもそも、土産物屋が横並びの品揃えで品物が売れないのなら、商売として成立しないというかとっくに潰れている。昔より売り上げが落ちたとかはあるかもしれないが、今も営業できているのだから品揃えは大して関係ないのだろう。

ちなみに、変わったものが欲しい外国の旅行者は、土産物屋ではなく秋葉原のホビーショップとかに行く。
ガチな買い物したい人は観光地の土産物屋なんか行かないから。




というわけで、とんちんかんな指摘は置いといて、日本が観光立国としてやっていくために強化したほうがいいと常々思っている別のポイントの話をしたい。

海外からの観光客を満足させるには、土産物屋ではなく アクティビティを強化しなければならないと思っている。「買い物」ではなく「体験」の部分である。

お寺の座禅とか、滝修行なんかもそうだし、最近裁判沙汰になったマリカーもそう。今の日本には、海外旅行者向けの、お手軽に文化とかを「体験」してもらえるパッケージが不足していると思う。

観光でそこそこ儲けてる国にいくと、英語とかスペイン語とかの混載ツアーが必ずある。現地の旅行会社で「送迎とお弁当つき1日ツアー 120ドル」とかで募集がかかっていて、現地代理店に赴くかネットでポチるかして申し込んで当日集合場所に行く。すると1日ツアーに参加できる。参加者は老若男女さまざまで、家族参加もあれば一人参加もいて、国籍もバラバラだ。英語ツアーなのに英語が母国語じゃない国の人も混じってて、カタコトでやり取りしていたりもする。

そういう「気軽にちょっとだけ参加できる」ショートトリップ的なやつは、もっとあってもいいんじゃないか。
たとえば

 ・鎌倉半日ツアー(主要なお寺巡り&解説つき、お昼は有名料亭で懐石)
 ・湘南半日クルーズ(PM出発はサンセット・クルーズ)
 ・大仏ハイキングツアー(北鎌倉駅から出発して鎌倉大仏まで山中をハイキング)

みたいなのが駅前とかホテルとかで各国語で募集されて、随時開催されてるイメージ。絶対売れると思うんだよね。お手軽に日本文化体験も出来るし。
何でもかんでも「昭和」だとか何とか一纏めにして、古いものは悪いに決まっていると決め付けて無理に改革しようとするのではなく、古いものが残っているのには理由があるのだからそこはおいといて、新しいものを生み出すのが正解だろうと思う。


尚、木刀を買ってしまう理由のひとつに仲間と同じものを買うという理由を挙げたが、そういう意識はべつに日本人だから働くというわけでもない。外国人にも普通にそういうのある。そしてSNSとか見てる限り、旅行での「体験」に関してのみんながやってるからって理由付けはけっこう強い。

 「日本に行った人がみんなやってるから、xxをしないと」

みたいな感じで。

なので、日本に行った人がみんな座禅をやって良かったというのなら、それを見てこれから日本に来る人たちも座禅をやりたがる。同じ体験をして、同じように感動しようとする。いったん売れ筋の体験パッケージが決まってしまえば、ほとんど元手をかけることなく儲かる、ということにも留意していただきたい。

…観光は、儲かるんだよ?(うまくやれば)

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

「土産物屋で木刀を買うのは何故なのか」。分析方法を根本的に間違うとこうなる… 現在位置を確認します。/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる