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zoom RSS 鳥と恐竜の狭間。鳥を鳥たらしめているものは遺伝子の"スイッチ"だった

<<   作成日時 : 2017/05/31 00:10   >>

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発表したのは東北大、なので有り難いことに日本語ドキュメントがあるぞ。

鳥類の進化に関わったDNA配列群を同定―鳥エンハンサーの発見―
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20170203_02web.pdf

元論文はこちら、遺伝学とかの専門用語がわかる人は大元をどうぞ…。

Functional roles of Aves class-specific cis-regulatory elements on macroevolution of bird-specific features
https://www.nature.com/articles/ncomms14229


ざっくりとした内容は最初にリンクしたPDFのほう(一般むけプレスリリース)で読み取れる。
鳥を鳥たらしめている羽毛やくちばしを形成する遺伝子を調べてみたら、それは新しい独自の遺伝子ではなく、遺伝子に付随するスイッチ(エンハンサー)だったというもの。

似たような用語で「エンハンス」って単語はIT用語としてもよく使いますが、意味は”既存システムに手を加えて機能を強化・向上させるもの”。遺伝子用語としての「エンハンサー」も似たような意味と思われるが、PDFの中には以下のような注釈が書かれている。

"エンハンサー:遺伝子の使い方を決めるゲノムDNAのひとつ。この配列があることで、遺伝子がいつどこでどれくらいのタンパク質を作り出すかが決められる。"


でもって、鳥を鳥たらしめている遺伝子が、遺伝子本体ではなくエンハンサーだったということは、つまり…

・恐竜と鳥の間の遺伝子の差はあまりない(恐竜のゲノムが完全に残っているわけではないので推測)
・恐竜から鳥への進化は従来考えられていたより簡単

といったことが言えるようになるわけだ。

画像


ここ最近の研究で、鳥は恐竜の一部から進化した「恐竜の子孫」と言うべき存在であることが明らかになってきている。鳥の遺伝子の研究は、つまり鳥の中に眠る先祖の、恐竜の遺伝子の研究でもある。いつか将来、鳥を元にしたモフモフなジュラシック・パークが実現するかもしれない。先祖返りでチョコボみたいな竜脚類が蘇ったり… え、生命倫理? 品種改良なら許されるんじゃない? 多分。

恐竜関係の研究はここんところどんどん書き換わってるので将来が楽しみなのですよ。



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【関連】

最近の恐竜研究すっごい進んでるな!「そして恐竜は鳥になった」
http://55096962.at.webry.info/201611/article_16.html

もふもふ恐竜大集合〜、恐竜から鳥への進化系統樹がものっそ複雑になっていた
http://55096962.at.webry.info/201703/article_6.html

恐竜の進化系統樹が変わるかも? ティラノさんまさかのポジション。
http://55096962.at.webry.info/201703/article_23.html

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