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zoom RSS 心理学に関する誤解と本来の研究/「男脳」「女脳」のウソ

<<   作成日時 : 2017/03/09 00:10   >>

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テレビ番組に出てくる怪しげな「心理学者」じゃない、まともな心理学者の話が出てくることって滅多にない気がしていたので、こういうところはナショジオさんに感謝だわ(アジア地域の考古学は毎回すんげー雑だけど…特に中国とか…)

というわけで、認知心理学の先生の話が載っていたので紹介しておく。

「男脳」「女脳」のウソはなぜ、どのように拡散するのか
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/17/020800002/021400005/?P=1

心理学に興味ある人、これから勉強したい人は是非読んで!!

こういうのが、まともな科学的な心理学だから…学問としての「心理学」ってこれだから!



ちなみに中の人、大学でやったのはこれ系の心理学で、考古学でも情報工学でも古代史でもありませ…(ry

記事に書かれている「血液型占いに科学的根拠ないよ」「むしろ徹底的に否定されてるよ」というのは、心理学科に入ると一回生の最初の授業でやるやつですね、やったやった。そこから統計学の必修事業をやって、実際に統計とってみようみたいな流れになるんですよね。「科学的な」心理学って、ぶっちゃけあれです。数字とコンピューターソフトを弄繰り回してる学問です。これ知らずに、なんとなくカウンセリングや読心術みたいなのをふわっとイメージして入学した人は、たいてい折れて途中で去っていくという。

この記事で書かれている「男脳」「女脳」は違う、というのも、血液型による性格診断と同じく「正しくないのに広まってしまった誤解」なんだけど、意外とそれは訂正されず、確定したもののように扱われてしまっている。

なお結論から言うと、「性差や年齢差はあるけど、個人差のほうがそれより大きい」ので、男性と女性で統計をとれば一応差は出るんだけど、だからといって「だから男性は〜」「女性は〜」とはならない。という話である。



統計による有意(つまり、差に意味がある)は、それ単体ではあまり意味がない。
というのも、ぶっちゃけ、数字を色々こねくりまわしてれば、必ずどこかで差が出るからである。中の人も卒論書くときにやりました(´・ω・`) でもって、無理やり「有意」をひねくりだした結果が、世の中に溢れる、追試しても再現出来ない大量の心理学論文の正体だったりする。

たとえば、「コーヒーを飲む人はガンになりにくい」とかいう研究なんかがそう。単なる統計マジック。要素を無限に増やしていけば、統計上は有意になるポイントが必ず出てくる。コーヒーの部分を紅茶とかスコーンとかアイスクリームに変えたっていい。ただ、そこに意味はない。

最近笑いものになっていたのが「交通事故は運転開始から2時間以内に起こる確率が一番高い」とかいうもので、「2時間ドライブ」「5時間ドライブ」「10時間ドライブ」の全ての条件で重なる時間帯がそこなんだから、そりゃ当然じゃねえかよっていう総ツッコミを食らっていた。10時間ドライブの中では9時間目がいちばん事故率が高かったとしても、9時間目は「2時間ドライブ」と「5時間ドライブ」の条件には存在しないから、数として少なく見えてしまうことになる。
統計の意味を考えないと、専門家ですらトンチンカンな答えを出してくることになるという失敗例になってしまっていた。

そう、だから、心理学は正直、今のやり方でははっきりした結論は出せないし、なんとなくあやふやな学問にしか鳴り得ない。しかし心理学は歴史自体が100年ちょっとしかない新しい学問なので、今からやり方を検討していく段階にあるのだと思う。

はっきりしていることは、人間の"個人差"は年齢や性別、出自といった条件を上回るものであること。
だからこそ、「xxな人は○○である」という安易な公式に当てはめようとする事例に対しては、疑いの心を持つべきだろうと思う。

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