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zoom RSS 言葉が硬くてめっちゃ判りにくい…が、図や資料は豊富。「ムギとヒツジの考古学」

<<   作成日時 : 2017/03/04 00:10   >>

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書いてある内容は難しくないのに意味が理解出来ない、という一般向け書籍の中では珍しいパターンの本。
ひとつの文章内に難解な単語が複数入れられているのと、文章の前後の繋がりが悪いのが原因。

ムギとヒツジの考古学 (世界の考古学)
同成社
藤井 純夫

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おそらく日本語があまり巧くない先生である。たぶん一般向けの本なんかより論文書くのが得意なんだろうと思う。

 ・単語がとにかく難しい。「この単語の意味なんだっけ?」といちいち考えないといけない
 ・地名や文化名の説明がほぼ無い。「この地名どこのことだっけ?」「この文化はいつからいつまでだっけ?」といちいち(ry
 ・箇条書きにしたことによって余計に分かりづらくなっている。
 ・前後のつながりが悪い

[例]

画像



この箇所だけで、「前適用ってなんだよ」とか「定住性集落? 定住していた集落ってことでいいの?」「炭化種子ってことは焼けたやつのことかな、なんで火があるんだ?」とか「二峰性とか言われてもわかんねぇよ…」とか、五、六ヶ所は読んでいる最中に立ち止まることになる。全容が頭に入って来ない。

書こうとしている内容と、章だての構造が判るとなんとなく判りはするんだけど、私レベルでは読むのがだいぶキツい感じである。逆に、このテの単語になれていて意味がすんなり判る人であれば、おそらく良い概説書として読めるのではないかと思うので、そのへん自分のレベル加味してから手にとるといいかと…。


で、この本が何かというと、"肥沃な三日月地帯"、西アジアにおける農耕・牧畜のはじまりの地を巡る考古学のお話である。今から9,000年くらい前に農耕が始まり、それに少し遅れて牧畜も開始される。ここ数十年で、時代と場所はだいぶ絞られてきている。ただ問題は、「そもそも何でソレ、始めちゃったの」というキッカケが分からない。


実は農耕・牧畜の始まりについては諸説あり、いまだ理由がよく分からない。気候変動によりやむなくなのか、あるいは何らかの原因で狩猟によるエモノの確保が難しくなったからなのか。それとも、やりたくて始めたことなのか。この本の中にも様々な説が出てきていた。ただ、色んな説に触れてくれてはいたものの概要に触れるのみなので、この本だけでおさらいすることが出来ない。各説の内容をもっと掘り下げてほしかったなと思うのが正直なところである。

農耕を始めたことによって、結果的に人類は爆発的な増殖を可能とした。しかし農耕は一回の収穫でほぼ一年分のカロリーを確保しなければならずリスキーである。また、定住・集住による全滅の可能性も高くなってしまう。リスク分散の意味でも労力の効率化の上でも、狩猟採集のほうが生きていくのに楽だと思う。
なのになぜ、ヒトはわざわざ、リスキーな生き方を選んでしまったのか。
その転換期の謎こそ面白い部分だと思うので、ぜひそこに集中してツッコんでいく本を誰かに出してほしい。


++++

ちなみに、ほぼ同じ内容でもうちょっとすんなり読める本がこれ。

ごはんとパンの考古学 (市民の考古学)
同成社
藤本 強

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こっちは牧畜の話がないかわり、コメの話が入っている。
今回の本のほうが詳細な図なんかは多かったんだけど、文章が難しすぎて断片的にしか頭に入ってこなかった。。。

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