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zoom RSS 昔の人は「近頃の若い者は」って言わないのではなく言えないのでは?(寿命的に) という推測

<<   作成日時 : 2017/01/16 00:10   >>

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古代エジプト人は「近頃の若い者は・・・」と言ったか? のエントリがわりとアクセスされてるっぽいですが、ぶっちゃけこれワタリが一晩で調べてくれました的なやつなんで、そんな手間かかってないっすよ…


というのはサテ置き、「若者批判をする年寄り」という構図の愚痴って面白いほど無いな、と思っていた。
"面白いほど"と言ったのは、多少掠るものすら無いという意味だ。私的な文書は沢山ある。古代エジプトの場合だと、たとえば1920年に発見された通称「ガミガミ親父の手紙」なんてものがあり、「私を世帯主として敬いなさい、誰がお前たちを食べさせてやってると思っているのだ」「あの召使いはクビにしてしまいなさい」とか、いまどきの世の中にも居そうな感じのめんどくさいお父さんな雰囲気で書かれていたりする。
でも、そんな手紙の中にも、いわゆる"若者批判"は出てこない。


その理由について…

 ・平均寿命が短いので、年寄りと若者の年代差が少ない
 ・若者である期間も年寄りである期間も短い


からなのではないか、と推測してみる。


これをもうちょっと詳しく説明する。

まず平均寿命が50歳の世界と、80歳の世界とで、どのあたりの年代が「若者」「年寄り(老人)」なのかを考えてみた。表にするとわかるが、前者の世界では「若者」「年寄り」でいられる期間はそう長くない。そして両者の年齢差は30歳くらい。
平均寿命が延びて、ようやく両方とも10年くらいの幅を含むようになる。両者の年齢差は50歳以上になっている。

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古代エジプトで考えると、平均寿命は40歳くらいだったとする研究もある。だとすると若者と年寄りの年齢差は20歳くらいでしかなく、世の中はさほど変わっていない。さらにぶっちゃけ言うと若者とか年寄りという年齢カテゴリの意味合いも違っていたんじゃないかな…。若者=「現役の大人」、年寄り=「引退済みの大人」とか。だとすると年寄りが若者を批判することは状況的に起こらない、ということになる。


あと、もう一つ思ったのが「年寄り」の人口の多さと、年寄りになってからの余命である。
日本の人口ピラミッドはこう。60歳以上を年寄りと定義しても、70歳以上にしても、けっこうな人数がいる。そして年寄りになってから10年以上生きねばならない。老人になったら人生を引退、とは言っておれず、「年取ってなお輝くアナタへ」だの「新しいことを始めるのに年齢は関係ない」だの年寄りターゲットの商売も盛んだったりする。

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平均寿命の短い国なんかだと、そもそも「年寄り」ほとんどいない。古代の人口ピラミッドもこんな感じだろう。現代と古代で、こうした人口割合と余命の違いも関係していそうな気がする。

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というわけで、「年寄りが若者を批判する」という構図は、「平均寿命が延びる」が前提にあり、それによって引き起こされる以下のような要因が、「若者批判」が生まれる条件ではないかとまとめてみる。

 ・「若者」「年寄り」といわれる年齢幅がそれなりにある
 ・「若者」と「年寄り」の年齢差が大きい
 ・「年寄り」に人生を引退した者という意味が薄れている
 ・世の中の変化が早く「年寄り」がついていきづらい環境になっている

まとめると、「"近頃の若い者は"っていう若者批判を生みやすい環境が作られたのが近代なので、そもそも現・近代特有の概念なんじゃね?」ということです。



まぁそもそも人生が50年しかないような時代だと、「近頃」と「昔」を比べられるほどの長い時間生きてられないんですよね…。

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