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zoom RSS 今知られている「イエス・キリスト」のイメージは実はエジプト神セラピスが元かもしれない…?

<<   作成日時 : 2016/12/26 00:10   >>

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セラピスというのは、古代エジプト最後の王朝、プトレマイオス王朝の時代に主にアレキサンドリアで信仰された神様。国際都市であるアレキサンドリアで、支配者層であるギリシャ人と、土着のエジプト人との神を融合させて生み出された神様である。

参考>セラピス
http://www.moonover.jp/bekkan/god/serapis.htm

エジプト神から→(オシリス+プタハ+ソカリス=冥界三神セット)+ミン(豊穣神)+アピス(冥界神の属神、聖なる牛)
ギリシャ神から→ゼウス(最高神)+ハデス(冥界神)+アスクレピオス(医神)

という合体のさせ方からして判るとおり、なんでもかんでも属性をガッチャンコさせて「皆に愛される万能神」を作ろうとしたものの、属性過多でかえってキャラが立たなくなってイマイチ信仰が続かなかった、ちょっと残念なお方である…。



さてそんなセラピス神だが、実は イエス・キリストのイメージの元になってる らしい。具体的に言うと、ふわふわカールな髪の毛と威厳のあるヒゲをもつオッサン(失礼)というあたりが。

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最近のイエスさんはジョニデ似(※聖お兄さん)だったりしてちょっとスタイリッシュになっているので、オールドチャーチとかでよくある系の古いやつと比較。

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顰めつらとかヒゲの感じとかは確かに似ているかもしれない。

アレキサンドリアにはユダヤ人もたくさん住みついていて、聖書(旧約のほうだが)を宣伝するためにギリシャ語訳にした「七十人訳」が製作されたのもアレキサンドリア。初期のキリスト教が力を入れて布教された場所でもある。イエスの姿は何も記録が残っていない。ごく初期のイエスの似姿は、どちらかというと朴訥な若者のようなヒゲなしの姿のこともあるから、今のような「威厳ある」イメージが作られたのがセラピス神イメージの流用で、エジプト周辺で着想されたというのは可能性としては有り得ると思う。


なお、幼児イエスを抱く聖母マリアのイメージが、まんま「幼児ホルスを抱く母イシス女神」、つまりセラピス神の妻と息子の姿だというのも、よく指摘される部分だ。

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この繋がりは、なかなか面白い。なんかキリスト教美術の定番になっている様式の多くが初期のコプト教芸術の中にたくさん出てくる理由が見えてきたぞ。そもそもエジプトの初期キリスト教徒(現在で言うコプト)が始めた芸術がエジプトから伝播していったってことなのか。

そして万能の神を目指して人為的な作られた神セラピスが、同じ万能の神であるヤハウェにイメージごと吸収されてしまうという、歴史上幾度となく繰り返されてきた仁義なき神様下克上の様相も垣間見えてきて興味深いところなのである。



*****
オールド・カイロにあるコプト博物館は、この手のネタ探しにはかなりおすすめ。なかなか見終わらない分量がある。
ただ今はエジプトの治安あまりよろしくないので行く場合はご注意を…。

https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g294201-d308822-Reviews-The_Coptic_Museum-Cairo_Cairo_Governorate.html

オールド・カイロはいわゆる旧市街で、交通マナーがアホかってくらい悪いカイロの中では珍しく落ち着いていて車もほとんど通らない静かな町並。狭い区画に教会とモスクとシナゴーグ(ユダヤ教でいう教会)が建ってる珍しい町でもあります。

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