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zoom RSS 海を割れば海を渡れる、そう思っていた時期が私にもありました。…リアルで考える「モーセの海割り」

<<   作成日時 : 2016/12/16 00:10   >>

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モーセの海割りといえば、だいたいの人は判ると思う。旧約聖書の「出エジプト記」で、エジプトから奴隷たちが逃亡するとき神の奇蹟で海が割れ、逃亡が成功するというエピソードです。


モーセ「海よ割れよ!」どーん
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わらわらわら。
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このあと、追ってきたエジプト軍は割れていた海が元に戻って押し流されて全滅しちゃいます。


…さて、これが「史実」か「史実でないか」と言われれば、まぁ現実にありえないので史実ではない可能性が極めて高く、史実とする理由はおそらく信仰以外には無いと思います。元ネタになった出来事(たとえば干潮とか)はあったかもしれませんが。

なので、割れた海がどこだったのか、実際の地図に当てはめて考えることに意味は無いと思っています。
そこじゃないんだ。別に割れたのがどこだっていいんだ。
どこだって同じで、そもそも海の底を歩いていけるわけがないんだ。


という話を判り易く、津軽海峡でシミュレーションしてみたいと思います。

え? 何で津軽海峡なのかって?
なんとなく割れそうな海だったからですよ。(どんな基準だ)

それではまず、青函トンネルの通ってる場所の断面図見てみましょう。どん。

http://www.nwct.gr.jp/~satos1/Tappikaitei.htm


リンク先のページに「海底部 23.3km」という文字が見えると思います。これが直線距離です。

人間の歩行速度は1時間に約4kmです。従って23.3km歩くには約6時間が必要です。休憩抜きで。急げばもう少し早くなりますが、モーセ一行で考えるとお年寄りや子供もいて、家畜を連れていたとしても4km/h出れば早いほうでしょう。半日がかりの距離となります。

「なんか思ってたより時間かかってるな…?」と思いませんか。
そうなんです。海底を歩いて逃げるって、実は相当リスキーというか、そもそも幅が狭けりゃ「海」じゃないわけでして、それなりの距離があるもんなんですよ…実は…。
みんな普段、海は船で渡ってるから、歩いたときの距離感が掴めてないんですよ…。

で、問題なのは距離だけではないです。
もう一つよく見てください。最大水深140m。つまり陸の部分と140m差があり、海底を対岸に向かって歩いていく場合には、140m下ってから140m登るという登山歩行になるわけです。いいですかーここ大事ですよー。海底が平らであることはほぼ無いです。遠浅の海岸の陸地付近ならいざしらず、大抵、山と谷です。陸上ならそれなりに獣道とかあるんですが、海底は、まず「歩行」する生物がいないため歩行には適さない地面の状態になっております。

割れた海の底を歩くのをオススメしない最大の理由がここです。

ちなみに海上保安庁の海底地図がこれですねー。
https://www1.kaiho.mlit.go.jp/jishin/sokuryo/B2.html

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うーんこれキツいっすねー、完全に登山ですね(笑)


ちなみに紅海の場合、はしっこのほうの比較的幅の狭い場所なら対岸まで10km(所要時間 2時間半)、水深30mくらい(上り下りを入れてプラス1時間くらいか)なので、それならまぁ渡れなくも無いかなーって気はします。でも普通に考えたら、その時間でより遠くへ距離を稼いだほうがいいと思います。渡りきらないうちに海の底で追いつかれたりすると神もどうしようもなくなると思うので。



というわけで、
海を割って逃亡するのは、オススメしません。

行く手を海に阻まれたら、速い乗り物か船を捜すほうが確実です。

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