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zoom RSS 「血と黄金と」…エジプトの遺物を盗掘するため、近隣の子供たちが過酷な労働に駆り出されている

<<   作成日時 : 2016/11/28 00:10   >>

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元記事これ。

Blood & Gold: Children Dying As Egypt's Treasures Are Looted
http://www.livescience.com/55687-children-dying-in-egypt-looting.html

この記事は、「盗掘品の多くがアメリカに持ち込まれてオークションで売られてるけど、軽々しく買うな。その宝には子供たちの血が染みこんでいる」という警告を発している。日本には大きな遺物オークションの場は無かったと思うが、仏教関連の盗掘品が多く持ち込まれるマーケットの一つであることは間違いない。その意味で、日本人も無関係ではないだろうと思う。

*****

2011年の「革命」以降、エジプトは政情不安が続いており、最近もシナイ半島で検問所が爆破されて警官が死亡していたりする。国内の経済もガタガタ、最近IMFから借金しているにもかかわらずシリア戦線にもちょっかいを出し、IS系組織のテロも収まらず、観光客は減ったまま回復が鈍い。(当たり前だが…)

そんな中、困窮した家庭の子供たちが盗掘者に雇われて墓荒らしに手を出している。
体の小さな子供たちは狭いすきまでも入っていけるからだ。

" In fact, more than 25 children, employed by professional antiquities gangs, died last year in shafts in Abusir el-Malek, Hanna told Live Science.

Little of the money from the sale of artifacts goes to the children's families, Hanna said. Instead, most of it ends up in the pockets of antiquities dealers and middlemen, who smuggle it out of Egypt and into other countries, such as the United States. "Many of them [the middlemen] are part of the international mafia that smuggles drugs and arms in the region," Hanna said, according to her research and that of her colleagues. "



記事に出てくるモニカ・ハンナはエジプト人の考古学者で、地元から遺物保護の重要性を訴えつづけている文化遺産タスクフォースの人。エジプトでは珍しく政府お抱えではないスピーカーで、ツタンカーメンのマスクが博物館職員によって損傷を受けたときは政府を糾弾している。

彼女の調査ではカイロ南のAbusir el-Malekの墓地での盗掘で昨年は25人の子供たちが亡くなっているという。そらに、その家族に支払われる金額は微々たるもので、遺物の売り上げの大半は仲介業者や子供たちを雇っている地元のマフィアたちのポケットに収まってしまうという。よくあることとはいえ、胸糞悪くなるような話である。

古代史マニアとしては貴重な遺物が不適切に扱われ、多くの「不要と看做されたもの」が破壊されるのは許せないし、一人の人間としては子供たちが道具のように扱われて死んでいくことに苛立ちを覚える。盗掘品を買うということは、そういうことなのだ。

***

ここのところエジプトの経済状況は悪化している。
周囲にテロ組織の暗躍という問題を抱え、軍事費は削れない上に、観光産業に頼りすぎて国内産業があまり育っていない。盗掘でもしなければ生きていけない、という地元民の気持ちもわかる。だが、この状況は続くべきではない。ありきたりな一言だが、「人々が無知でいる限り状況は変えられない」ので、今起きている状況を伝えたいと思う。

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