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zoom RSS ラスコー展に行ってきた。石器好きな人にはオススメ。あと見終わったあと肉が食べたくなる不思議!

<<   作成日時 : 2016/11/13 00:10   >>

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上野でやってるラスコー展に行ってきた。
http://lascaux2016.jp/

まあラスコーとかアルタミラとかの洞窟壁画は皆知ってるだろって感じで説明は省くとして…

監修に毎回ダメだししてる先生の名前が入ってるけど、これ世界巡廻してる展示をそのまま持ってきたやつらしく、日本展でも、実際はわかってる人が動いてるみたいなので、私のレベルでわかるような明らかにヤバいってところは無かったです。なので安心して見に行ってください(笑) 懸念していた第8章も大丈夫でした、最後の葦舟ファンタジーのアレ以外。

さてこの展示会ですが、公式ページの下の方にある動画に出てくるように、ラスコー洞窟の実物模型を持ち込んで壁画レプリカを見せるという、体験型アトラクション的なノリの企画展でした。子供も楽しめる感じ。写真撮影も一部可。クロマニョン人と記念撮影してる人が一杯居た(笑

画像


あと洞窟から出てきた石器とかやじりとか画材とかが楽しかったです。槍投げる用の道具はマスターキートンで使われてたアレですね!! 実物キターとか思いながらニヨニヨしてました。なお、やじりは最後のミュージアムショップで実物が買える模様。

見ながら思ったのは、猛烈に肉が食べたくなる壁画だってこと。
洞窟から実際に発見されている骨の90パーセントはトナカイ、なのに壁画は牛とか馬とかが多くて、ライオンやシカはちょこっとしか描かれていない。なんとなく、「好きな肉だけ描いただろ」っていう気がした。バイソンじゃなくてオーロックスを描いてるのか、オーロックスのほうが好みの味だったからでは…とか。

エエ、見終わったあと焼肉屋にいってたらふく牛肉食べましたが何か。←おい


壁画が描かれたのは2万年くらい前と推測されています。その頃はちょっと寒い時期だったはずで、寒い日に洞窟の中で暖を取りながら「肉食いたいなぁ…」って描き始めたんだったら面白い。もちろん、当時の人が何を考えてたのか知る手立ては無いので想像するしかない(それも現代人の尺度でしか想像できない)んだけども。

あと、元がおふらんすの展示なので、ちょいちょい「我々の祖先」って言葉が出てきてましたが、ぶっちゃけ日本人からすると「クロマニョンとか俺らの祖先じゃないしなー」って感じでした。(笑)
現代人と変わらない外見と言われましても、写真のとおり、再現されたクロマニョン人は、見た目からしてヨーロッパ人で、現代日本人とは全然別物でございました…なので「我々の祖先スゴイ」的な展示というよりは、「大昔の連中だけど、こいつらやるじゃん」みたいな一歩引いた見方が出来たと思う。


<よかったところ>
・洞窟内部の構造がわかりやすかった!
・壁画の説明がくわしかった!
・石器とかの出土品が一杯あった!

<わるかったところ>
・タッチパネルで遊べるクイズやゲームの操作性がかなりイマイチ。どうやればいいのか分からず…
・「故障中」の張り紙されてる液晶パネル多すぎ。気が付いただけで三箇所壊れてたぞ…
・パネルごしに隣の部屋の音声がダダ漏れ。構造上しょうがなかったのかもしれないけど。


実物大の壁画レプリカを体験できるのは中々貴重な体験だと思うので、興味のある人は行ってみて損は無いと思う。ちょびっとVR感もある。ていうか将来はラスコーを含め各地の貴重な遺跡はVR化されてリアルな体験型アトラクションになっていくんですかね…。


******

んでまぁ、本編終わったあとミュージアムショップの手前に日本オリジナルの展示があって、同時代の日本はどうだったかみたいなのがあったんですが、そこで黒曜石の石器の展示とともに「神津島と本州の間を航海して石器の材料を手に入れてた」って話が出てたんですわ。

前にも出したことのあるコレね
黒曜石の利用は、最古だと3万年前くらいまで遡れるそうで。

黒曜石 3万年の旅 (NHKブックス)
日本放送出版協会
堤 隆

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で、その"3万年前の航海"を再現しようとした再現実験の記録も同じ本に載ってて。

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画像
*成功した「三万年前の航海」(※)


※縄文時代(1万年前)を想定しているので丸木舟。縄文の丸木舟は現存しており使われたことが確実。それ以前の時代だと船が現存しないため再現のしようがない。なお、この実験ではアウトトリガー無しの丸木舟でも外洋航海が可能だったかもしれないことが判った。

この航海実験は成功してます。 牽引船は使ってない。本州から60キロ離れた島まで行って帰ってくるのに往復は12時間オーバー。使った船は丸木舟。クルーは5名。

それに対して、今回の展示の中にあった、科博のやった"3万年前の航海"は失敗してますからね…
目的地にたどりつけてない…

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*失敗した「三万年前の航海」


実験考古学を名乗るんならさ、再現に失敗したってことは、方法が正しくないんだなって結論づけるのがフツーじゃないの。失敗したやつを代表例みたいに展示されても「エェ…」ってなっちゃうんだよね。


物的証拠がなくて実際にどんな船を使われたのか分からないし、当時と今じゃ海流も全然違うだろうし、そもそも現代の条件での再現実験にどれだけ意味があるのかって話もあるけれど、まずもって、実験の結果として成功してんのか失敗してんのかは重要な気がするんですけど。だいじょうぶなんすかね…


という、本編のラスコーとはあまり関係ないところで余計な心配をしてしまいました。

あと最後の方に展示されてた日本の旧石器後期の実物、かつては捏造事件が発覚してなくて"百万年前の縄文石器"とかの超絶ファンタジーが展示されていたんだと思うと笑いが禁じえませんでした。発覚からまだ二十年も経ってないから、当時関わってた先生方はまだ現役でしょうね。素人の捏造を見抜けなかった人たちが今も考古学でメシ食ってんのかーって思うと、日本人が書いてる石器の説明本とか見かけても怖くて手が出せないんですよ。知識が足りない分野なので正誤の判断がつかない可能性があるから。誰かいい翻訳本紹介してください。

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