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zoom RSS クレオパトラはアロエを美容に使ったか? 〜これも近代に創作された宣伝文句だった。

<<   作成日時 : 2016/10/29 00:10   >>

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[>前回検証

クレオパトラはハイビスカス・ティーを飲んだか? 〜それは商売上の売り文句だった
http://55096962.at.webry.info/201604/article_24.html
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というわけで、クレオパトラどころか古代エジプト人はそもそもハイビスカスなんて知らんぞww という結論に達したのが前回。今回はアロエ。なんとクレオパトラさんの美貌は、アロエ美容液の力でウンタラカンタラしていたというのです…

しかも今回は何故かネフェルティティまで巻き添え食らってました(笑)


もちろん、ソースはありません。
まことしやかに色々書いてるページもありますが、結論から言うと全て間違っています。
これは、調べたらすぐ出てきました…。


 古代エジプトで使われてたアロエと、美容・食用にされるアロエは種類が別。



 ●古代エジプトで使われていたのは「キダチアロエ」
   主な用法は眼病治療、切り傷の消毒など
    →日本でもそのへんの道端に生えてるやつ。花は赤
 

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 ●現代の美容に使われているのは「アロエベラ」
   美容のほか、葉の中のゼリー状の部分を食用にできる
    →アメリカなどで多く栽培されている。花は黄


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と、いうことです。

この二種を意図的にか本当にわかってないのか、混同して流しているのが一般的な通販や美容サイトの情報となります。一応、古代エジプトや古代ギリシャでアロエが使われていたのは史実で、ソースもあります。ただ、使った種類と用法が、現代とは異なるということです。

クレオパトラやネフェルティティの時代に、アロエは確かに使われていました。
使われていましたが、キダチアロエのほうで、アロエベラではなく、用途も美容や食用ではありません。ていうか種類違うからそっちには使えない。

まぁ種類の差を差し引いても、そもそもクレオパトラがアロエを使ってたっていう記述がどこにも見つからないんですけどね(笑)




では、細かいところを訂正していきましょう…

古代エジプトで薬効なんかを書いてる有名どころの資料は、「エーベルス・パピルス」です。アロエの使い方が出てくるのもコレ。キダチアロエの古代エジプト語名はヘト・アーウアです。

「エーベルス・パピルス」が出所なので、「ピラミッドの壁に書かれていた」「ミイラと一緒に出てきた巻物にかかれていた」等の説明文は間違い。ちなみにこのパピルスは、エジプトの観光地・テーベの闇市で売られていたのをエーベルスさんがお土産に買って帰ってきたものなので、出土地は不明です。(汗) 誰かの墓から出たのか、ディル・エル・メディーナみたいな職人町の遺跡から出たのか。とりあえず、ホンモノで、新王国時代あたりに書かれたってことまでは鑑定から判ってます。

用法はさっき書いたように、眼病予防とか、腹下しの薬とか。
代表的レシピは以下のようなものです。

●眼、瞼の炎症に。すり潰したアロエを眼の周りに塗る。眼の出血、眼の中に出来た粒(目イボ?)を取り除く時にも。
●鼻の炎症を抑えるために、アロエや乾燥したミルラ、蜂蜜などを混ぜ、鼻に塗りつける。

「古代エジプトの秘薬」産学社/2002
 

美容、という用法は全く出てきませんね…
古代ギリシャでの用法も、同じキダチアロエなので切り傷の消毒とか炎症治療になってます。(そもそもキダチアロエって美容効果ないよね…。)

ついでに言うと、キダチアロエのほうは、「とりあえず食えなくはないけど食用ではない」という扱いなので、クレオパトラが食べて美容したという話しも笑い話です。ソースがないのはもちろんのこと、その時代にエジプトにあったアロエ食えねぇよ、っていう。



というわけで。
クレオパトラは、アロエを美容には使ってません。

ただし、
眼病や火傷、切り傷の治療に使った可能性はあります。

製薬会社〜! 今だいっそげー! 「クレオパトラも使ったアロエ消毒薬!」これで売れるぞおおお


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