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zoom RSS もしもクフ王のミイラが無事だったら: そのミイラは、ほぼ確実に我々の知る姿ではない、という話。

<<   作成日時 : 2016/10/17 00:10   >>

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古代エジプトのミイラ、というと、ツタンカーメンなどの新王国時代のミイラを思い浮かべる人が多いと思う。
人の形がきれいに残っており、肌が少し黒ずんでいるものの、眠っているようにさえ見える美しいインコラプティブル(不朽の肉体)だ。

が。

それは、最もミイラづくりの技術が洗練されていた時代のものである。

しかも王族のミイラともなれば最高級の材料・手段が使われたはずで、いわば「肉体を朽ちさせない」という技術が最高点にあった時代の最高級品を見ているに過ぎないのだ。それ以前の時代は、たとえ王族の遺体であっても、不完全な技術でしか保存することが出来なかった。




というわけで、まずはこちらをご覧いただきたい。
…ミイラである。

画像


正真正銘の古代エジプトのミイラである。決して重傷の人を全身ギプスで固めたわけではない。マンガみたいな顔も実際に書いてある。時代は第五王朝。ジェベレインの家族墓から見つかった、この時代としては超貴重な全身無事で副葬品や棺とともに見つかったミイラである。

これが、この時代の最高に保存状態のいいミイラなんである。
それ以外だと辛うじて骨しか残されていない。要するにミイラ作りもしくは保存に"失敗"しているのだ。


もとが乾燥しているエジプトでは、ミイラは、別に苦労しなくても砂に埋めれば天然乾燥で出来上がる。
しかし時代が進むと、エライ人だけはきちんとした墓をつくり、棺に納めて埋葬するようになる。そうすると、熱い砂に直に埋めていたときと違って天然乾燥ではミイラにならなくなってしまう。そこで人工的に遺体を加工して肉体の保存を図ろうとする動きが生まれた。

その中で、最初に考案されたのが、この、包帯の上から漆喰でガッチガチに塗り固める方法だったのである。
そして、塗り固めてしまうと顔もなくなって魂が戻ってくるとき自分の遺体が分からないから、その上から似顔絵を描いたのだ。



ただし、この方法は余計に肉体を損なう結果となった。
当たり前なんだが、湿気を通さない漆喰で塗り固めてしまうと、中で肉体が腐って骨しか残らない。

ここから何百年も経ち、技術が発達すると、肉体を十分に脱水して形を整える方法が考案され、漆喰で固めず包帯だけ巻いて、顔にはマスクを被せるようになっていく。



――話を戻すと、クフ王をはじめとする巨大ピラミッドを築いた第4王朝の王たちの時代には、まだこの写真のミイラくらいしか作れる技術水準はなかった。つまり、もしピラミッドの中身が無事で、ミイラが現存していたとしたら、そのミイラはこんな感じで、ギャグマンガの登場人物のようなグルグル巻きの見た目だった可能性が高い。

しかもこのミイラ、よおく見てもらいたいんだが、

画像


乳首描かれてる


全裸なんですよコレ。
しかも、顔以外には手足も指も毛もチン●も表現されていないのに、

乳首と乳毛だけ描いてある


古代エジプト人にとって、チ●チ●より乳首と乳毛のほうが大事だったということ…つまり、もしクフ王のミイラが今後見つかるとしたら、

クフ王も乳首描かれてる(た)可能性がある



――お分かりいただけたであろうか。


ちなみに大ピラミッド内部に装飾が何もないのには、↓このように、「元はカーテンやすだれがあったけど腐ってしまったのではないか」という説もある。

ピラミッド内部に装飾がない理由は、もしかしたら「装飾したけど腐ってなくなっちゃった」かもしれない
http://55096962.at.webry.info/201408/article_18.html

想像して欲しい。
かつては大ピラミッドの中に、かわいい葦マットのすだれに囲まれた木製ベッドに横たわる、のっぺりした顔の全裸石膏人型(乳首だけ見えてる)というシュールな風景が展開されていたのかもしれない。そう思うと、古代ロマンだのミステリーだのは吹っ飛んで、ひたすら笑いを噛み殺すばかりの楽しい古代エジプトワールドが広がってくるのである。

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