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zoom RSS パンとは食べ物ではない。概念である。(哲学) パンの歴史6千年をたどる本

<<   作成日時 : 2016/09/22 00:10   >>

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シリーズ全てが強力な飯テロ本となっている「食の図書館」シリーズの一冊、「パンの歴史」。

この本もご多分に漏れず飯テロなので空腹時に読むことはオオスメしない。ただし写真のほうは、ホースブレッド(馬用のパン)とかの写真も入ってるので、「クソッ、グルテンが脳を侵食してきやがる!」みたいなことはないです。たぶん。

パンの歴史 (「食」の図書館)
原書房
ウィリアム ルーベル

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しかし相変わらずいいクオリティの本で、書いてる人もパン自作するよパン大好きだよ!! って人なのでヤバいくらいパンへのが伝わってくる。「パンとは概念である。」とか序盤からカッ飛ばしてるので「そうか・・・・パンは・・・概念・・・・(真顔)」みたいになる。

でもこれは本当にそうで、「パン」を定義しようとするとけっこう難しい。

トウモロコシの粉や米で作られたパンもあるから、「小麦で作られたもの」ではない。
こねずに混ぜただけで焼くものもあるから「こねられたもの」でもない。
揚げて作るものもあるから「焼いたもの」でもない。

いろんなパンがある… パンとは何か… パンをパンたらしめるものとは…。
どんなパンを選び、どう食べるのかがそれを決める。結論として「パンは、人生」。となるのである。深い。

内容は、パンのルーツから始まる。小麦の栽培開始、メソポタミアやエジプトのパン。パンは文明の象徴であった。しかし、パンを作るためには畑をつくり、作物を育て、粉に引いて焼くという面倒な仕事をしなくてはならない。パンにするよりオートミールのような粥をつくるほうが無駄もない。最初はパンを食べられること自体が特権階級である。

すべての人々がパンを食べるようになってからも、「白いパン」は王侯貴族の食べ物だった。
白いパンを作るためには殻をきれいに取り除いて麦芽も取らなくてはならない。そうすることで全体の分量は減ってしまう。貧しい人々の食べるパン、小麦ではなくライ麦や、マメを混ぜたもの。ホースブレッドと呼ばれる馬用のパンも、時には人間の食べものだった。

それから、各国のパンの好みの違い。パンが工場で作られる近代化の時代。
パンとの付き合いがつい最近始まったばかりの日本では考えられないほどのパンの概念が登場する。ヨーロッパ世界でのパンへのこだわりは、さしづめ、日本におけるお米へのこだわりなのだろう。震災の時に何故か米を買占めに走った日本人の態度は、おそらくパンを求めるヨーロッパの人々の態度と同じなのだ。食べること、食事をすること、それが米でありパンである。

「人はパンのみにて生くるにあらず」
 を
「人は米のみにて」

と日本では置き換えれば分かりやすいのかもしれない。


本の最後には、本文で紹介されていた各国の色んなパンの説明とレシピも載っている。作りそして食べよ、という本である。しかし私はパンづくりはしない、せいぜいスコーン焼くくらいだ。なのでパン好きな人は代わりに作ってください…


…さて、ちょっと久し振りにバゲットでも買ってくるかな

パン屋| λ............

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