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zoom RSS 「世界最古、6000年前の「ジーンズ」を発見」というニュースへの補足: 古代エジプトの藍染めについて

<<   作成日時 : 2016/09/18 00:10   >>

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世界最古、6000年前の「ジーンズ」を発見
ペルーの遺跡で見つかったインディゴブルーの綿織物
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/091600355/

この記事を見て、「古代にジーンズなんてあるわけないだろ」とか、「インディゴってアフリカにも南米にもあるの?」とか、だいぶ明後日な感想を見てしまったので、とりあえず補足しておこうと思う。その混乱は分かる、自分もかつて通ってきた道だから。

まずポイント。

●インディゴ(藍)は植物名ではなく成分名

 なので、古代アンデスのインディゴ(藍)染めと、古代エジプトのインディゴ染めと、日本伝統の藍染めでは、使っている植物が異なり、色合いも違います!

●ペルーで見つかったインディゴ染めは綿、古代エジプトのは亜麻


記事中に書かれてるとおり「インディゴで染めた綿ズボンをジーンズと定義するのなら」という話をしているので、その定義でいけば6000年前のペルーで作られたインディゴ染めの綿ズボンは確かに古代のジーンズとなる。古代エジプトには綿はなくて織物は亜麻製なので残念ながら(?)ジーンズにはならない。


ちなみに古代エジプトの藍染めについては、ツタンカーメンの衣装に藍染め製品があって、その再現に日本の藍染め技術が使われたときに調べた。

ツタンカーメンの衣装と藍染の服 〜インドから続く藍の道は存在するのか
http://55096962.at.webry.info/201312/article_26.html

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・中国、日本 ー 藍(タデ科)
・中米、インドネシア、アフリカ中部 ー コマツナギ(マメ科)
・西アフリカ ー ヨルバ・インディゴことアイフジ(マメ科)
・タイ、ミャンマー、中国雲南、ベトナム ー 琉球藍(キツネノマゴ科)
・インド ー インド藍(マメ科)
・ヨーロッパ ー ウォード(アブラナ科)
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ツタン様のお衣装に使われた染めの材料は、インドの藍だった。地域的に近い西アフリカの藍の材料より、オリジナルのものに近い色合いが出せたそうだ。

今回の南米のは、現代のブルージーンズに使われるのと同じコマツナギが使われただろうから、かつての色合いもブルージーンズに似ていたと思う。まあ、なので、「古代のジーンズ」という表現は妥当だと思うよ。


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英語記事

Researchers identify oldest textile dyed indigo
https://archaeologynewsnetwork.blogspot.jp/2016/09/researchers-identify-oldest-textile.html#1C3R1Z8Y3DEW6Arw.97

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