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zoom RSS 「太陽神」とか「天候神」って、場所によって全然意味が違うんやで という話

<<   作成日時 : 2016/08/04 00:10   >>

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みんなご存知、わが国の太陽神といえばアマテラス様が有名どころである。
エジプト神話だとラー様。アステカ神話だとトナティウ。もちろんひとつの神話体系に太陽神は何柱もいたりするのでこれは代表例に過ぎないが…、とにかく「太陽神」とか「月神」、空とか大地あたりは、どこの神話でも必ずいる無難どころの神様カテゴリだ。

…だが、これらの神様の性格・役割は、 場所によって全く異なる。

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例として、一番わかりやすい太陽神と気候神で説明する。

まず太陽神。
なんといっても太陽の光は、地球上に均等に降り注ぐものでは無い。赤道に近い地域と、極に近い地域では日照時間も太陽の光の強さも全然違う。

 砂漠の太陽 → キツい。暑い。しねる

 日本の太陽 → わりと和やか。

 北欧の太陽 → 夏の短い期間だけ頑張る。冬はほとんど出てこない

この違いは当然、太陽神の役割や性格にも反映される。
なべて北の神話では太陽神の地位が低く、あまり力も持っていないが、そりゃそうだろうという感じ。

太陽の生成神話にも面白い違いがあり、太陽の光の強いアステカ神話などでは「火」のイメージで、神が燃え盛る火に身を投じて燃えながら天に上がって太陽になったとされているのに、北欧の神話では鍛治屋が鋳造して天に貼り付けた金属の輝きが太陽だったりする。北欧の太陽の光は、金属の輝き程度の威力しかなかったのだ。



太陽と同じく、神話の発生した地域の気象条件によって大きく性格を変えるのが、天候の神。
天候神は、「嵐の神」であることが多いが、そもそも嵐の起きる条件や季節は、地球上の場所によって異なる。

日本では嵐の神というのはあまりメジャーな神様の中にはいない。スサノオが嵐の神と言われることもあるが、その場合は暴風・時化で、台風のようなイメージだろうか。

しかし他のアジアを見てみると、農耕神が天候神をかねる場合は農耕に必要な雨を齎す恵みの神であることが多いように思う。

一方で、東地中海沿岸のウガリットやメソポタミアなどでは天候神は春の嵐の象徴であり、豊饒の神となっている。春に雷鳴とともに雨が降り、冬が終わる地域だからだ。バアル神、アダド神などが代表例だろう。

しかし雨がほとんど降らないお隣のエジプトでは、春の嵐=砂嵐である。嵐の神セトは砂漠と暴力の神と解釈されている。

暴力的で破壊をもたらす神と、暴力的な面もありつつ豊饒をもたらす神、さらにはひたすら温和で人間に優しい天候神もいる。これが、その地域の実際の気候条件から来ていることは間違いない。



神話体系が、発祥地や発展させた民族の傾向によって左右されるのは言うまでもない。
「○○の神」という肩書きが同じでも、実体は間逆のこともある。これ豆知識な。


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