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zoom RSS 失われたファラオ様 古代エジプト、知られざる王たちの物語。

<<   作成日時 : 2016/08/11 00:10   >>

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古代エジプトネタの世界は深くて広い。
テレビのバラエティ番組は本当に面白いネタは取り扱えない。

ようこそ、驚異の部屋<ヴァンダー・カンマー>へ… 今宵は遊戯王クラスタも大喜びの、楽しいミイラ語りをお楽しみください…。

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もう忘れてる人が多いと思うけど、2003年、ファラオ・ラメラス1世のミイラがカナダからエジプトに帰還した。

約140年前にエジプトで盗掘され、はるばるカナダへと売り飛ばされ、その後、顧みられることなく寂れた博物館に珍しい動物のミイラなどと一緒に(!)展示されていた数奇な運命を辿ったお方である。その後、博物館が閉館するにあたり物品の整理をしていた時に「このお方は…もしや…やんごとないお方では…?!」などと気づかれ、晴れてエジプトへとご帰還あそばされた。

帰還セレモニーはエジプト国旗はためく国家事業パレードの如きで、いささか演出が過ぎているように見えて笑ってしまったが、まぁ、まぁ、偉大なるファラオ様の140年越しの帰国とあればそんなものなのかもしれない(たとえ実体は航空便の木箱に詰め込まれての長旅だったとしてもだ!)。



――という例が教えてくれるように、実は、過去にエジプトから持ち出された多数のミイラが、今なお世界各地の博物館、美術館、大学、図書館――あるいは個人宅などに眠っている。その中には、ろくに調査されていないか、身元を示す手がかりが何ひとつ無く、誰なのか分かっていないものもある。

その中の一人、注目に値するのが「Garstang Mummy」と呼ばれるミイラだ。

https://garstangmuseum.wordpress.com/2015/05/20/the-mummy-returns/

画像


以前もネタにしたことがあるが、このミイラ、第18王朝――すなわちツタンカーメンの一族と同時代に生きた王族の可能性が示唆されている。少なくとも、ミイラづくりの手法から第18王朝あたりであること、かつ高級な処置法と体格から王族であることは間違いない。しかも腕の組み方は通常は王にしか用いられない組み方をされている。

普通に考えれば、このミイラは誰かファラオのもの。だが、第18王朝には、このミイラに該当する既知の王が存在しないのである。


 イアフメス ミイラあり
 アメンヘテプ1世 ミイラあり
 トトメス1世 ミイラあり
 トトメス2世 ミイラあり
 トトメス3世 ミイラあり
 ハトシェプスト(女王) ミイラあり
 アメンヘテプ2世 ミイラ無し→死亡時中年☆
 トトメス4世 ミイラあり
 アメンヘテプ3世 ミイラあり
 アメンヘテプ4世/アクエンアテン ミイラなし(候補はある) →死亡時中年☆
 スメンクカーラー  ミイラ無し(候補はある)→死亡時おそらく20代★
 ツタンカーメン ミイラあり
 アイ ミイラ無し→死亡時老齢☆
 ホルエムヘブ ミイラ無し→死亡時老齢☆


死亡推定年齢は20代後半で男性。
第18王朝で、この条件に合致する王はツタンカーメンの先代となるスメンクカーラーくらいしか見当たらない。
だが、この王のものと思しきミイラは、エジプトに存在するのである。

ならば、このミイラは一体 誰 なのか…?




ここに事実として、名も素性も分からない一人の貴人の体がある。
エジプトから持ち出されたとき、既に彼は自らの名を示すものを失っていた。元々どこに埋葬されていたのかも分からない。そう、「若くして死んだ名も無きファラオ」は、現実に存在するのだ。

我々は、彼の物語を"まだ"知らない。

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