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zoom RSS ミステリー小説としては「何これふざけてんの」、しかしエジプト風味は良い…「エジプト女王の棺」

<<   作成日時 : 2016/07/22 00:10   >>

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新幹線の待ち時間に本を読みきってしまい、Kindleでなんかないかなーと漁ってたら見つけて移動中に読んでみた。ポジションとしては赤川次郎なカンジのミステリー小説である。(と言うと、だいたい雰囲気が分かるだろうか…)

エジプト女王の棺 (光文社文庫)
光文社
2015-09-25
山村 美紗

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冒頭部分が現代エジプト、そしておそらく2-30年前に実際に開かれた京都のエジプト展をモチーフにしているのだろうエジプト展での殺人事件。カノポス壷にまつわるミステリー。文章が平易でするする読める流し読み系の軽いやつなので、移動中に読むにはよかったが、いささか軽すぎるというか、先の展開は読めすぎる(笑) トリックはもはやトリックではなく、何というか…あれだな、「はやく気づけよ」って読み手が登場人物にイラつくカンジ。ミステリ読みの人にはたぶん物足りないと思う。

ただ意外なことに、エジプトテイストはわりとよかったのだ。
この小説の書かれた時代がちょっと昔だからなのだろう、大統領がサダト(!)だし、独裁政権ながら安定していた時期のエジプトを思わせる町の描写もある。ピラミッド前で「センエン、センエン」と連呼するお土産売りとか、あーいたなぁ…ってカンジで懐かしくなる。そういやピラミッドに入るのも昔は安かったよね…。2008年くらいの時点だと100ポンドまで値上がりしてたけど…。

日本からの直行便がなくてアジアで給油しつつ丸一日かけてのフライトとかも「あーやったやった」って懐かしくて涙出たわ。あの頃のエジプトは…良かった…。(´;ω;`)

あと、若干ネタバレになるけど、車運転しててナイル川に落ちるとか、エジプトのえらい人が汚職に関わってるとかいうのもやけにリアルで「あるある」だったんだ。

逆に日本国内での事件の推移はオイオイ状態だったけどね!




ネタバレ抜きに言うと、

 ・人が死にすぎる。主要な登場人物がどんどん死んでいく(しかもその展開も読めるんだけど)

 ・トリックがトリックではなく、犯人のやってることはすべて行き当たりばったり。

 ・ミステリ小説でやってはいけないオキテの一つ「あとだしじゃんけん」を頻繁に繰り返す。伏線っぽいものは全く伏線でもなんでもなく、隠しネタが後からじゃんじゃか出てくる。ストーリーも行き当たりばったり。

 (例)ある人物が実は高所恐怖症でした

 ・さすがにカノポス壷の盗難の理由がそれはない…w

ってカンジ。
まあなんだ、ミステリーというよりは、エジプトネタに絡めた昼ドラなんだな、くらいの気持ちで軽く読むにはいいと思う。それにしても、途中で伏線っぽく出てきたまま回収されなかった「はい、大好きです」とか「ミイラ」とかのセリフは、一体なんだったのだろうか…(笑)

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