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zoom RSS 気楽なカンジで富士山に登りたい初心者の心をバッキリ折るためのテキスト

<<   作成日時 : 2016/06/25 00:10   >>

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普段なんも運動してない後輩が「僕ちょっと富士山いってみようかと思うんですよねー」とかフランクな感じで言い始めたので、ちょっとイラっとして本気で心を折りにいこうと思った大人気ない中の人ですこんばんは。

日本一の山、富士山。
いちど登ってみたい! という人は意外と多いかと存じます。
山小屋つきツアーなんかも出てますね。

冬場は毎年のように死人と遭難者の出るこの山、夏場なら軽いと思っていませんか。
まぁ山登りなれてる人からすればチョロい山です…が…

登り馴れていない人とか、高尾山程度で山登ったつもりの人には 相当キツい です。

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●登山口からの高低差は最低でも1400m

まずは富士山の4大ルートを確認してみましょう。
http://www.camp-outdoor.com/tozan/fujisan/course.shtml

日本一高い山ということは、当然の如く登る距離も長いです。五合目から登っても半日以上かかります。
高低差1400m、つまり1400m登らなくては山頂に立てないということですが、池袋にあるサンシャイン60(60階建て)の高さは240mです。つまりサンシャイン60を5.8回登るのと同じです。約350階建てのビルに相当します。

そして富士山は単独峰ですので、通常の山のようにアップダウンはなく、道は登りしかありません。

自分の身近なビルで10階ぶんの階段を昇ってみて下さい。
その35倍が富士山です。

丸一日ずっと階段を登り続ける作業が富士登山です。

…ほんとに行きたいです?


●富士山は人気の山なので人は常に多い

たくさんのツアーが出ていることからも分かるように、そして登山経験のない人がフランクに「いってみたーい」とか言い出してることからもお察しのとおり、富士山はむちゃくちゃ人が多く、文字どおり芋洗いの如くです。登山口でうんざりするのは間違いないです。雪が消える登山シーズンが7月半ばから9月あたりの限られた期間なので仕方がないのですが… 

道の前後は常に人、人、人の行列だと思ってください。

首都圏の通勤時間レベルの混雑の中をひたすら登り続ける作業それが富士登山です。
大自然なんて… 感じる余裕は… ないよ…。

ちなみに山小屋はどこもイッパイイッパイで、ひとつの布団に二人寝るのがデフォルトです。人いきれもひどいし布団もくさい、鼾はうるさい。まぁ寝るのはほぼ不可能と思ってください…。

なお、人が多い都合上、コミケかよってくらいトイレは常に大渋滞です。。
有料で、しかも汚い。

……ほんとに行きたいです?


●富士山から見える景色はあまり美しくない

下から見てわかるとおり、富士山には木は生えていません。登山道の周囲はゴロゴロした岩が剥き出しです。
振り返ると町が見えます。それだけ。

ひたすら登りなので目の前の岩ばかり見て延々歩き続けることになります。ていうか人が一杯なので前の人の背中しか見えないかもしれませんが…


ご来光ですが、見えないことのほうが多いと思ってください。富士山は高い山なので、夏場は特に、山頂だけ雲の中につっこんでいることが多いです。雲海はまぁ見えるけど、雲海見たいなら人がクッソ多い富士山よりは北アルプスとかそのへんの山のほうが絶対いいから。

登ったはいいものの風景は岩と前の人の背中しかなく、山頂は真っ白でした、とかいう人も多いのが富士山。
ひたすら登って登っても、努力が報われるとは限らないのが大自然。

………ほんとに行きt


●寒い・暑い

富士山は高い山なので山頂付近は超絶に寒いです。

一般的に、高度が100m上がるごとに0.6度下がるといわれますが、地表から3600mある富士山頂上は、地表の気温より21.6度低いです。つまり地上が35度の時でも頂上は13.4度です。夏であっても朝方は気温一桁がデフォルト。

逆に高度が低い場所は、直射日光がカンカンに照りつけ、かつ足元はひたすら岩なので蒸し風呂状態です。風が吹かない日は砂漠を彷徨うキャラバンの気分を味わえます。水場なんてないので飲料水は自分でふもとからかついでいった分だけ。山小屋にいけば水は売ってますが、もちろん高いです。

そしてどこもかしこも人まみれなので、「気持ちの良い風に吹かれながら、のんびり景色を楽しむ」なんてことが出来る場所も時間も皆無です(笑)

………ほんt


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Q. そんな山なのに何でみんな登りたがるんだよ!!

A. むしろ登山趣味の人はあまり登りません

夏場はミーハーな素人の挑む山
冬場はガチ勢が挑む世界最難関クラスの山

中間層の一般登山客は、遠くから見て楽しむ山と認識しています、たぶん。


Q. なんだかんだで皆登ってるよね?

A. そして皆「二度とくるか」「こんなにキツいとは思わなかった」と言い残して帰っていきます

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●それでも富士山に登りたい人には

せめて一度くらい本格登山をやってから行くかどうか検討してください。
一度もマトモに山に登ったことがないのに富士山に来てもロクなことにはならないです…

オススメなのは丹沢の馬鹿尾根(大倉尾根)。ここは富士登山に行く人が練習で使う道。
山小屋も多いし街も近いんで、最悪もう歩けないー! ってなった時も遭難はしないですむ。

http://www.kankou-hadano.org/hadano_mountain/mountain_tnd.html

高低差・所要時間ともに富士山の本番コースに近いです。富士山は高い山なので空気が薄いぶんこれよりキツいと思ってください。大倉尾根でキツすぎてどうにもならん状態なら、富士山に登ってまた下りてくるだけの体力は無いです。


●登山装備はあったほうがいいの?

むしろ無いと酷い目にあいます。スニーカーだと下りで足を壊すことはほぼ確実。そしてウェアは、雨具だけは高価なものを持っていくことをオススメします。ズボンつきのやつね。ポンチョだと風にあおられて全く役に立ちません。なに、傘? 傘なんてものは無いほうがマシなレベル。


●ツアーに入ったほうがいい?

登山初心者ならそのほうがいいです。プロの案内人ならそれなりのアドバイスはしてくれると思います。
初心者は以下のような自殺行為を平気でやらかすので、見ているだけで心臓がキュッてなります…。


 ・雷が鳴り出しているのに山小屋に避難しない
(山の雷は真横から来ます。高い場所では雷雲がすぐ側にあることを忘れないで!)

 ・登山道の石を下の道に蹴り落として何も言わない
(下の人に当たると大怪我をさせることもある)

 ・雨の中を濡れながら強行軍する
(急激に体温を奪われると夏場でも低体温症で死にます)


あと高山病も怖いですけんね。山はまじ、どこで死ぬかわからんフィールドなんですよ。
若くても運が無ければ命を落とすんです。 富士登山は遊びじゃねぇ! それでも俺はあの頂に立ちたい(キリッ) くらいの気持ちで登るなら、もう何も言わぬ。行って来るがよい… 


その姿を、俺は遠くの山から眺めているよ…。

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