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zoom RSS みんな大好き「中世ヨーロッパの城塞」。

<<   作成日時 : 2016/04/16 00:10   >>

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いやみんなかどうか知らんけど(笑)
自分の周囲だとけっこうこのテの資料探してる人が多いもんでね・・・。

というわけで、その名も「中世ヨーロッパの城塞」という本がマール社から出てたのでさっそく手に入れてみた。世界の民族衣装、とかのあのマール社といえば、内容に一定のクオリティが約束されることはお分かりかと。



個々の事例でのツッコミは甘いものの、城塞全般の概要や各パーツの解説はそれなりに。城というのはきらびやかな場所じゃなくて、生活の場でもあるということ。下水道のない時代に水洗トイレといえばお堀直結で汚物ダダ流しにするだけだったこと。など、リアルな解説もあります。
カラーページは無くぜんぶ白黒で値段を抑え気味にしてるのも、学生さんとかには嬉しい感じですかね。

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ただ一箇所だけ気にして欲しいのは、この本、基本がフランス語なんで用語がフランス語のとこが多いっすね…
元が英語かドイツ語かフランス語かその他言語かで城パーツとか城の機能とかの用語は変わります。たとえば「タワー」なんてのは英語で、フランス語だと「トゥール」ですね。小説ネタとかにしたいなら、全部日本語に直して塔は「塔」にするのがオヌヌメ。

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城の機能について詳しく解説があるので、ただネタにするだけじゃなくて、図を見ながら「"城"がいかにして生まれたのか、いかにして無くなっていったのか」というあたりを考えられると面白いと思います。白兵戦メインの時代においては、防衛拠点としての城を持つことが非常に重要でした。RPG風に言うと、セーブと回復の出来る安全圏を持てるか否か ってことです。無いと死んじゃう。

本の中に攻城兵器とか攻城戦のやり方の解説も出てきますが、めんどくさいんですよね。城攻め。
囲んで待ってればいずれ兵糧が尽きるわけですが、そのあいだ自国の防衛力が下がっちゃうし、相手の蓄えが多いと何年も待つことになっちゃいますし。自国がよほど安定しているか、攻める対象から近い場所にあるか、戦力がめっちゃ余ってるかしないと使えない戦法。なので城壁を無理くりこじ開けようとするんですが、火力のない時代に石壁をぶっ壊すのは至難の業でして。

それが大砲なんていう便利なものが出てくる時代になると、もはや石壁のほうが意味を成さなくなっちゃうんですよ(笑) 銃の登場によって重たいヨロイを着込んだ騎士が意味を成さなくなったのと同じこと。コストをかけて立派で頑丈な城を作っても、火器で一瞬でぶっ壊されてしまうので、そんなもん作るよりは「攻撃される前に叩け」とヒタスラ火力を上げるほうにコストをかけることになります。


というわけで、大砲なみの威力のある魔法が使える世界においても、同じように城塞としての城は意味を成しません。(現実同様のロジックからいけば…そうなります。)

電撃の魔法が使える世界では避雷針にしかならない剣や槍は役に立たないし、ハンニバルの象より強力な魔獣が自在に敵陣に召還できるなら防衛線の意味も変わります…。

ま、まあファンタジー世界はファンタジーだからね!
でも、「城って何のためにあるんだっけ」「なんで塔とか矢狭間とか作ったんだっけ」って考えられれば、きっと世界観ももうちょっと深められるはず…設定厨にならない程度に!


#空を飛べる生き物がいる世界で、堀とか不要だと思うのホント
#それより高射台を作るんだよ

(そういや、何のファンタジーだったか忘れたけど、翼のある竜人の村では「窓には全部鉄格子がはまってる」「屋上なんて無用心なものは作らない」ってのがあったな。あれはなかなかいい設定だった)

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