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zoom RSS 【今年も】第23回 西アジア発掘調査報告会 二日目簡易れぽ【潜入】

<<   作成日時 : 2016/03/31 00:10   >>

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目覚ましの時間間違えて早く着きすぎるという大失態をやらかし、半分寝かかりながらも聞いてきました…

第23回 西アジア発掘調査報告会
http://aom-tokyo.com/event/160326.html

●全般

シリア周辺の治安がかなり悪い、というか戦時下のため、そのへんのサイトの発掘調査は軒並みストップ。
そのため二日目はエジプトが大半かつ南アジアと抱き合わせ。エジプトの報告も新規は少なくて、去年までの報告の続きって感じで小粒なネタ多し。ヘレニズム期なのに中王国時代のあとに順番入れられちゃったH先生ドンマイ。(笑

「発掘」報告会なので発掘ネタしかない、よって早稲田のプロジェクトが大半を占める…。

レジュメ見ると、シリア掘ってた先生がキルギスとかアジアにシフトしてるのが泣けましたね。しょうがないんだろうけど。あと、そのかわりオマーンとかバーレーンとかの湾岸諸国に新しく入っていってる調査隊が増えてる気がした。湾岸諸国はオイルマネーあるし治安もいいから、ねらい目なのかもしれない。あと何気に遺跡も多いしね。メルッハ(インダス)との貿易をしてた地域とか面白そう。「オマーンいいよ! オマーン!」てプッシュしてた先生もいたので、西アジア考古学で安全な国で実習したい方は狙ってみるといいかも・・・。



●めも類

というわけでいろいろメモしたネタ。


・クフ王の第二の船プロジェクト

やってることは去年までと同じ、コツコツ進めてていま50パーセントくらい取り上げが終了してるとのこと。修復も同時に進めてるよーとの話。


・ダハシュール北

目だった進展なし


・デルタ・イドゥク

「地中海文明史の考古学」の先生が出てきてた。この本は包括的な視点がなかなか面白かった。
墓とか神殿じゃなく集落の調査をしてる研究で、しかも旧来のナイル河岸ではなくオアシス地域を対象にしているので興味深い。古代に集落が廃れて以降、近代まで開発が止まってたという場所なので、遺跡の残りがよくて町の形が地中にはっきり見えてるのはウワァーって感じだった。砂丘の上の集落の遺跡とかファンタジーですわ。




・アブシール南丘遺跡

そろそろ掘り終わる、って言ってた。長かったなあ。はじめてエジプト行ったとき、この遺跡の発掘してる人たちと帰りの飛行機一緒だったんだ。懐かしい。


・ウセルハト墓(TT47)

ここも特に目立った進展なし。今年はがっつり掘るらしい。
しかしそれより合間でちょこちょこ呟いてたザヒ・ハワス氏への懸念表明のが気になった(笑)


・アコリス遺跡

ここも目立った進展なし…なのかな? 発表の先生がテンパって「あっ・・・あっ・・・」て言いながらスライドあたふたしてるのにちょっと萌えt

--------- ここまでエジプト -----------------

・ワディ・シャルマ

発表なし、レジュメのみ


・古代ディルムン王国

ディルムンの古墳なんて全然知らんかったんで、ほほーと思いながら見てた。バハレーンには、物凄い数の古墳(日本のに比べたら小型だけど)があるらしい。砂漠の中に古代の石積みがビッシリ残ってるさまは圧巻。


・オマーン、バート遺跡

オマーン政府は遺跡の保存とか修復したいけど技術がなくて、地元民は裕福に暮らしてるけど遺跡のこととか全然知らなくて、外国隊は研究だけしたいので面倒な修復や説明会はしたくない。なんというリアルかつ切実なアンマッチング。そんな現実をなんとかしようぜ的な話を聞いた。

クントゥル・ワシ遺跡の成功例もあるので、頑張ってもらいたい。遺跡の保全は地味だけど大事な仕事。華々しい発見がなくても応援したい。


・オマーン湾岸港ディバ

趣味で発掘してるんです〜が口癖のほのぼの先生によるナツメヤシ事変。
数問前は真珠貝掘ってましたが、今はナツメヤシらしい。相変わらず仕事楽しそうだった(笑)


---- ここまで中東 -----------------


・パキスタン・ソアン川

どの研究もそうだけど、昔の報告書が間違ってることもあるので確認は大事。よそ者が持ち込んだのではとされていたソアニアン石器群の評価が最近かわってきてるという話。地面の色に差があるところでガッツリ地層の年代が変わってて、出土地の年代が実は大きく異なっていたとか。報告書にある場所を探しにいっても既に住宅街になってたりして、再調査が難しいらしい。

石器やる人は地層学も勉強しないとだから、大変だよなぁ。


・インダス川上流部、シルクロードの碑文

インダス上流の渓谷、かつてシルクロードの一部だった場所に残る岩絵の保存をどうするか。近くにハイウェイは通ってるし、ちかぢか巨大なダムが出来て半分くらいが水没してしまうらしい。にも関わらず全然調査できてないし記録も残ってないよ!! というピンチな状態。エジプトさんは遺跡がダムに沈むとき各国の支援を取り付けてましたが、パキスタンは難しいのか。ていうかインドとの領土係争地にかかってるっていう難しさもあるのかな。

岩絵の上にペンキで選挙スローガン書いちゃう地元民のダイナミック・破壊行為にはちょっと吹いたけど、はやく記録残さないとほんとに消滅しそうでやばいということは良く分かった。


---- ここまで南アジア -----------------


●総括

若い子はほとんど大学生さんでしたね。一般参加は去年より少なかった気がする。一般人少ないとボクが場違いになってしまうので、最前列でお茶とお菓子を並べる系のおばさま要員とかぜひいらしてください(`・ω・´) 

毎度思うんですが、エジプトのある二日目に出ると一日目のトルコが聞けないので悩ましい…。この時期は毎年仕事で死に掛けてるので二日出るのは無理ゲー。ですた。まあ二日目出れば初日のレジュメも貰えるんですけど。

気になったプロジェクトはあとで調べて追加しま。

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