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zoom RSS 生物の進化に纏わる古い偏見・生き残るのに必要なのは知力か? 筋力か?

<<   作成日時 : 2016/03/26 00:10   >>

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読みながら「ああーなんか、前世紀のまま止まってるなぁ…」ってしんみり思ったのが以下の記事。

Tレックスは頭がいいから最強に?新種化石が示唆
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/031600094/

ザックリゆーとティラノサウルスはなぜ地上の王者になれたのか? ヤツはただの脳筋ではなかった…鋭い聴覚やすぐれた脳を持ち、狩人としての知力も高かったのだ! 知恵と力を兼ね備えたものが生き残れる! …というカンジの話なんですが、

 違うよね?

知恵と力を兼ね備えたものこそ王者に相応しい、みたいなめっちゃ"作られた"、根拠のない理想を感じるよね(笑)
必要なのは環境に適応する力と繁殖力。


 恐竜はなぜ滅びたのか? → 環境に適応できなかったから。 

 我々人類の祖先はどうやって最終的に地上の王となったのか? → 環境に適応しつづけ、爆発的な繁殖力を誇ったから。

生き残ったものが答えなんですよ。
生存に必要なのは知恵でも力でもないです。その時の環境に適合するかどうか。たまたま適合できたからその時は勢いあったけど、環境が変わるとアッサリ滅びた種族だよね恐竜って。



これが前世紀だなって思うのは、100年前には 脳の大きさが生物の優劣を決める っていう考え方が当たり前だったから。


「我々西洋人はなぜ優れているのか? → 脳の大きさが黒人どもとは違うからだ」ということがおおまじめに論じられ、実際にアフリカ人の脳容量を計測して「白人より優位に小さい」などと言う論文が世間に認められていた時代。

アフリカ人でありながらピラミッドや優れた建造物を多く残した古代エジプト人は白人だったに違いない、と主張したり、ファラオのミイラを解いて頭の大きさを計測したりすることが行われていた時代。

イルカやクジラは脳が大きいから賢く、尊いのだ、という概念もここから来てます。この記事の研究は単純に脳容量で判断してるわけではないですが、知性に過剰な重みを置いてるあたりは伝統的な(そしてもう古い…)西洋的な思い込みが元になっているように感じました。


ちょっと前までは、ホモ・サピエンスは知性ゆえにネアンデルタールを凌駕したとも信じられてました。しかし最近の研究では、「生殖能力の差が集団の大きさの違いを生んだ可能性がある」という研究も出てきています(→DNAで語る日本人起源論)。

ぶっちゃけ人間の最大の武器って、四季を問わず繁殖しまくれる生殖能力だと思うんですよ。言い方は悪いですがネズミとかと一緒で、ガンガン増えて群れを成す。生殖サイクルが短く多産であるほど、環境に適応できる確率は高くなる。生き残るのに知性とかどーでもいいですよ。地球が温暖化しようが核で戦争で放射性物質にさらされまくろうが、体を作り変えてその環境に適応できれば生き残れるんですから。


人間のウリは知性じゃない。シモだ! ってえらい学者先生が胸を張って言える(認められる)世の中になればいいと思います。まずそこからやな。

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