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zoom RSS 出版社「本が売れない・・・皆もっと本を買って!」消費者には何の責任もない。売り方が悪いだけ。

<<   作成日時 : 2016/03/15 00:10   >>

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なんだか知らないが最近よく見かける「本が売れない」という出版社の泣き言が、あまりにも見当ハズレで「これは本当に業界の人の意見なのか?」と疑問にすら思うので、少し書いてみる。見かける泣き言とは、以下のようなものだ。

 「本が売れない。このままでは出版社が潰れる。本を買ってほしい」
 「町の本屋さんが潰れてしまう」

なぜか本を買わない消費者が悪い、みたいな論調さえ見かけて失笑ものである。いかなる商売であっても基本は同じで、モノが売れないのは売り方が悪いからである。どこの世界に買い手に指図する売り手がいるのかと。売れないのは間違いなく売り手のせいだ。

商売の基本は、

   需要 と 供給

これ。
需要に対し適切な供給をすれば売れるんである。
需要のあり方が以前と変わってきているのに、売り方を同じままにしていれば、そりゃぁそのうち売れなくなりますわな。



出版不況(笑)などという言葉が出てきた1990年代は、インターネット普及の時代である。
フリーで読める文章が増えた。また趣味の時間の使い方が多用に変化した。生活スタイルが変わったから、旧来の形態の本を買わなくなったのだ。

今やマンガを買う人々は、集●社や小学●にお金を払うより、コミ●などの即売会あるいは「メ●ンブックス」「とら●あな」などから欲しい作品を購入している。うすっぺらい数十ページしかないような本でも600円とか1000円とかで売れているし、コ●ケなんかでは数十万単位で本を買っていく人もいるという。

小説が読みたければWeb小説とか、フリーで読めるものがごろごろしており、文庫本はそれと張り合わねばならない。

雑誌や新聞だってそうだ。Web配信のニュースで必要なものは手に入るのに、わざわざ嵩張る、しかも自分が欲しい
記事が載っていない号もあるものを買う人が減っていくのは当然のことだ。


つまり、やるべきことは

 需要の形が変わったのだから、供給の仕方を変える

あるいは

 新たな需要を生み出す

ということ。


こんなの商売の基本だろう。
何の役にもたたない愚痴なんか繰り返してるだけでは絶対に生き残れない。どんなに本を買ってくださいと叫んだところで需要のあり方が変わるわけではない。時代は容赦なく変わってゆく。それは止めることの出来ない流れであり、逆に無理やり止めてはならないものだ。(川の流れを変えようとすれば、川は死んでしまうのである。)
にも関わらず、自分は決して変わろうとしないというのは、もしかして出版業界の人は、現状が把握出来ていないのではないか? と不安にすらなってくる。

「若者の活字離れ」なんていうのは、現状が把握できていない最たる意見だ。
スマホ持ってるような世代は、むしろ新聞しか活字を読んでいないご高齢者の何倍も読んでいる。本屋で本を買って読むのと同じくらい、メールを書いたりSNSに書き込んだり、インターネット上の文章を読んでたりしている。




かつて、今と同じように書籍の未来の不安が叫ばれた時代があった。
江戸時代には隆盛を誇った「貸本屋」が消滅していった頃である。

貸本屋は、町に小さな本屋がたくさん出来はじめ、個人で本を手に入れることが容易になった頃から消えていった。そう、一般庶民が本を買い、家に溜め込むという習慣自体、明治以降になってからぼちぼち育ち始めた新しい文化なのである。何しろ昔は雑誌などというものも無かった! 定期的に雑誌を買うという習慣だって、つい最近のものではないか。

貸本屋が町の本屋に潰されたように、町の本屋がネット通販や即売会に潰される。これもまた時代の流れであり、必然的な変遷である。本は間違いなく今も一般大衆に愛され続けている。ただ、愛される方向と商品は変わってきたということだ。

貸本屋が消えても、庶民が本を手にする機会は減らなかったし、個人出版の文化も消滅しなかった。
それと同じように、おそらく町の本屋が消えて出版社がばたばた倒産しても、庶民が本を手にする機会は減らないだろう。需要はあるのだ。需要に合う新たな形で、供給者が現われるだけである。旧来の供給者である出版社が死ぬのが早いか、生き残るために自ら変化を受け入れるか。それだけの話だと思っている。



**********************

自分の場合の話をしよう。
本を買う資金はある、買う気もある。しかし欲しい本がなかなかでない、あるいは買う気にならない。

たとえば、電車の中で、スマホで小説やマンガを読んでいる人は多いのに、どうしてマンガ本や雑誌を電子媒体でもっと沢山売り出さないのか。私などは、置くところがないので最近はマンガはすべて電子書籍での購入だ。紙での販売しかないと、気になった作品でも手を出さない。

昔のマンガを読み返したいなと思っても、既に絶版されていて電子書籍の販売もなかったりして、面倒だなと思いながらネカフェに行く。出版社はおもいっきり商機をロスしているのだ。いつこれに気がつくのだろうか。

古い学術書を読みたいなと思っても本屋にないし古本屋にも無いので図書館で読むしかない。
ちなみに英語の学術書の電子版は、紙の本よりもはるかに安い値段で販売されている(´・ω・`)


学術書といえば、編集者の仕事があまりにも雑すぎて、仕事を依頼された学者先生が可愛そうなことになっている本も最近ではよく見受けられる。誤字脱字が修正されていないとか、帯のアオリ文句が不適切だとかいうのはまだ可愛いほうで、中には、レイアウトが大失敗でとても読めたシロモノではないという本まであった。

編集者ちゃんと仕事しましょうよ・・・。

本は内容も大事だけど、装丁とかレイアウトも大事なんだよ。ぱらっと捲ったときの印象とか。消費者に買ってくれとか言うより前に、もっと自分たちでやるべきことあるよね? 考えようぜ、生き残りたければ時代に合わせて変わっていくしかないのだ。


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