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zoom RSS 古代エジプトには「我輩は猫である」という名前のファラオ様がいる※ネコ王ではない

<<   作成日時 : 2016/02/05 00:10   >>

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ファラオ・ネコ1世陛下とネコ2世陛下は猫ではありません念のため。
…ただし、他にネコって名前のファラオ様がガチでいるんだよ、というお話。

古代エジプト語で「猫」という意味の単語はマウ。
猫を名にした王の名は、ペマウ、英語ではパミ(Pami)陛下である。

https://en.wikipedia.org/wiki/Pami

この王が所属するのは第22王朝、ショシェンクという名前のファラオが多いので「ショシェク王朝」と呼ばれたりもする。バステト女神を守護神とするブバスティスが首都で、リビアからの移民が作ったとされるリビア系の王朝だ。ちなみに、よく「ネコって名前の王様がいるww」とネタにされるネコ1世・2世は第26王朝(サイスを首都とするエジプト人王朝)。

[参考]

ネコ1世
http://www.moonover.jp/bekkan/chorono/farao_26th_01.htm

ネコ2世
http://www.moonover.jp/bekkan/chorono/farao_26th_03.htm


さて、パミ王がなんでネコなんて名前を名乗ったのかということだが、この王家、とにかくネコが好き★なのである。理由はよくわからん。リビアヤマネコに対するシンパシーなのか。あるいは出身地(王朝の首都でもある)が猫女神バステト様の守護地だからなのか。

パミ王の家族には猫な名前の人がたくさんいる。
シェションク3世の妻はパディバスト。(バスト=バステト女神のエジプト語名)
パミ王の兄弟はパシェドバスト。
王位継承の前後にペドゥバスト1世と2世。

通常、王家の名前に入ってくる神様名は特に守護を得たい神様名だから、ここの家族はよほど強くバステト女神に帰依していたらしい。ちなみにその流れで、パミ王の名も「まさか"The cat"なんて直球な意味であるまい、これはきっと"バステト女神のもの"とかそういう意味なんだ」と解釈されていたりする。でも他の家族は「xxバスト」とかなのに、この人だけ「The cat」な名前なのは事実である。(ただし家系図を辿っていくと同名の人が何人もいて、パミ6世あたりまでは確認できる…。王になってないだけ)



第22王朝がナイルデルタのブバスティスに成立したのは、エジプト史の中で「第三中間期」と呼ばれる戦国時代である。この時代には、数多くの王朝が乱立し、同時に存在していた。外来系であるリビア人が王を名乗れたのも、そうした時代背景があったからこそだ。

この時代は、やがて第25王朝、エジプトの南、ヌビア(現在のエジプトとスーダンの境界付近の地方名。国名としては存在しない)からやってきた、いわゆる"ブラック・ファラオ"たちによるエジプト再統一によっていったん終了する。なお、第22王朝はヌビア人ファラオが北上してくる以前に勢力を失い、ナイルデルタは小勢力のひしめきあう状態になってしまっていたようだ。なお、第22王朝は第23王朝(テーベ)とは親戚関係にあるが、それ以降の王朝との血縁関係は立証されていない。

猫を愛した王家の子孫たちがその後どうなったのかは、歴史の彼方である。

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