現在位置を確認します。

アクセスカウンタ

zoom RSS 死者に供えられた花という幻想: 「花を手向けられし旧人の墓」イラク・シャニダール遺跡の現在

<<   作成日時 : 2016/02/27 00:10   >>

トラックバック 0 / コメント 0

日本に最初に渡って来た旧人の足跡を自分でも調べてみようとフィリピンあたりで丸太舟に乗ったところが、どうやら日本と間逆の方向に流されていたらしく気が付いたらシャニダールにいたんだよね! HAHAHA! どうしてこうなった!

まぁでも来てしまったものは仕方がないので、折角なので観光して帰ることにします。イラク北部のシャニダール。ここには、かつて「花を手向けられし旧人」として話題になった、ネアンデルタールの墓があるのです。シャニダール4号墓ってやつですね。

画像


画像


ここに埋葬されていた人骨に花が添えられたあとがあった、ということから、「ネアンデルタール人にも仲間に花を手向ける心があったんだ! ただの野人じゃないぞ」という機運が一時期盛り上がっていたと思うんです。確かNHKの番組でも、そんな感じの映像が流れていたような気がします。ネアンデルタールにも一定の知性はあったんだとする学説派にとっては嬉しい発見だったんでしょう。

ところが…

実はその後の研究で、この発見は誤りであったことがヒッソリと発表されていました。(´・ω・`)
遺体の周辺から見つかった花粉(花ではない。さすがに何万年も昔の花は、存在したとしても残らない)は、墓穴のある谷に住むペルシャスナネズミが運び込んだ後世のものであるとされるようになったのです…。

その話のソースになってる論文はたぶんコレだと思うんだけど、有料お高い系なので概要しか見てません。おかねもつぃの人は買って見てください…

あとこのへんとか

日本語だとこのへん↓とかが、この件に言及しているっぽいです。
ネアンデルタール人とは誰か (朝日選書)
朝日新聞社
クリストファー ストリンガー

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ネアンデルタール人とは誰か (朝日選書) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


前にも書いたけど、データを分析するのは人間なんです。
なんで、同じデータを前にしても研究者によって結論は異なる。また、そもそもデータをとろうとしなければ、存在する証拠も見つからない、というのは当然のことですね。

花粉が見つかったのまでは正解。
しかしその花粉が「いつ」そこに運び込まれたのかは当初は考慮されてなかったのです。
シャニダールのほかの埋葬墓が同様の埋葬をされてなかった(花らしき痕跡が見つかっていない)のも、やっぱり違うんじゃね? ってなった原因なのかな。

というわけで、ネアンデルタールは仲間の埋葬はしてたけど、葬儀という概念があったのか、ホモ・サピエンスと同等の死を悼む気持ちがあったのかとかは未だ謎。ただここには、ネアンデルタールを現生人類とは違うものと看做したい派と、現生人類に繋がるものと看做したい派のめんどくさい派閥争いも絡んでくるので、あまり深入りしないでおきましょう。

定説は知らないうちにしれっと変わっていることがある、というお話。





…さて、ここまで来ちゃったらもう日本よりエジプトのほうが近いんで、砂の家のほうに帰りますかね…。(とぼとぼ)

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

死者に供えられた花という幻想: 「花を手向けられし旧人の墓」イラク・シャニダール遺跡の現在 現在位置を確認します。/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる