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zoom RSS 古代のピラミッド建造プロジェクトを超ザックリとタイムテーブルにしてみた

<<   作成日時 : 2016/01/16 00:10   >>

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注) 超ザックリのお遊びなので、あまり真に受けないように。

・クフ王の大ピラミッドみたいなのを想定
・建造期限は20年
・内部装飾なし、葬祭殿と衛星ピラミッドあり
・副葬品は葬送用の船も含めフルコンプでそろえるものとする。

画像


画像のサイズがでけぇよww と怒られそうなので、いちばん左の作業大項目の部分だけ下に張っておく。
ちなみに「季節」の表示は、 A=アヘト(増水季) P=ペレト(播種季) S=シェムウ(暑熱季) でつ。(古代エジプトの1年は4ヶ月×3季の12ヶ月)
画像


ハイ、というわけでこれ最初から説明していきますね。


まず「事前計画」

ここ大事です。建てたいピラミッドのサイズはどのくらいで、どこに建てるか。これが決まらないことには何も始まりません。「ギザ台地いいんじゃないですかねー広いですし地盤もしっかりしてますし」「そこ石材確保できますか?」「近くにちょうど採石場候補がありますね」みたいなカンジで神官とかお役人とかいわゆるPM的な方々が相談してプロジェクト全体のデザインを決めていきます。これを0年目とカウントして、一年目に行うと設定します。これで1年です!! 場所を決めて測量して、じゃあここでいきましょうーと決めながら、動員できる人数とか、必要な資源の洗い出しとかを行います。いきなりピラミッドは建てられません。

次に「事前建築」

これも大事です。何しろピラミッド作るのに沢山の労働者がピラミッドの近くに住むことになるのです。ピラミッドを建てるにはまずピラミッド・タウンの建設から。 工事現場に最初に作業員のプレハブと簡易トイレが設置されるようなモノです(笑)
続いて、遠方から石材や資材を運び込むための港、作業現場となる採石場の設備、えらい人たちが監視に来て宿泊したりミーティングを開いたりする監査用宮殿なども建てていきます。とりあえずこれも1年ちょいくらいと見込みましたが、期間は適当。最低限の準備さえ出来れば、他の建設を進めながらの平行作業も出来るはずなので。


そしてここから本番ですよー

「本体建設」

ピラミッドを建てるにはまず建築現場の地ならしから! 地面を水平にしないと石積めないですからね。測量した結果をもって現場の整地。このへんは人海戦術なので、この時には作業員が集まってきてないといけません。整地は1年としましたが、もしかしたらもっとかかっていたかもしれない。葬祭殿の建設は最初のほうに持って来ました。不慮の事故などで王様が早めに亡くなってしまうとマズいので、ミイラづくりのための施設だけは最初に建てておくほうが安全だと思うから。ただ、これは実際どの順番で建てたかは不明。
整地が終わるといよいよ石の積み上げになりますが… もちろん、この時には石材の切り出しが既に開始されていなければなりません。


さて次が意外に重要。

「資材確保(遠征)」

これは遠征が必要な資材です。中でもシナイ半島まで取りに行かないといけない「銅」、これがネックですね。銅ノミがないと硬い石材の加工や、ピラミッド本体の石の細かい調節が出来ないのです。すなわち石の切り出し開始前に既に銅の調達は終わっていなければなりません。 ギザ台地からシナイ半島までの間にかかる日数が不明でしたが、とにかく早くスタートさせなければということで、銅の調達だけは「事前計画」と平行して既に開始しているという前提にしました。

必要量だけ必要な時にリアルタイムで持ち込めるわけではないので、銅の採掘は何年かごとにまとめてドカンと鉱石を持ち帰っていたという想定で、今回は、全建築スケジュール期間の間に3回の遠征を行っていたという想定で線を引きました。
銅が手に入れば、棺と玄室用の硬い花崗岩の切り出しにも着手できます。

他にも遠征が必要な資材がありますが、入手期限がシビアなのは「銅」と「花崗岩」くらいです。他は多少遅れても問題なし。


「資材確保(近隣)」

これはピラミッド本体となる砂岩(石灰岩って書いちゃってるけど間違い…)」や化粧石。化粧石は上質な石材をナイル川の対岸から輸送しなくてはならないので、川の水位の上がるアヘト季に輸送、ペレト季とシェムウ季は切り出し、という繰り返しと想定しました。水位があがる=水路に水が入り、ピラミッドの近くまで石を運べる=労力の軽減になる、ということです。水位の低い時期には、おそらく船での石の輸送は不可。

「付随製造」

副葬品や棺などの製造です。これらの中で唯一タイミリミットがシビアなのが石棺ですね。ピラミッドが出来上がってしまうとあとから運び入れられないので、玄室が出来上がる前に出来てないとダメ。つまり、銅の採掘→花崗岩の採掘→石棺の製造 という一繋がりの作業がミッションクリティカルなスケジュールライン となります。たぶん。

最後の「埋葬」は、ピラミッドとか葬祭殿とか全部出来上がった時期に行われるのが理想ですが、まぁ完全に出来上がる前に王様が亡くなっちゃって、次の代の王様が残りを仕上げてる最中に執り行われるほうが多かったんじゃないかなーとは思ってます。何しろ人は、いつ死ぬか分かりませんからね…。


と、こんなカンジです。

かなりザックリとした作業のバラしかたで、工期なんかも適当ですが、見えてくる部分もあるんじゃないでしょうか…たとえば「木材の調達」一つとっても、そもそもその資材がどこにどのくらいあって、どうすれば手に入るのか分かってなければ、調達は不可能ですよね?

クフ王のピラミッドの近くには、レバノン杉で出来た大きな船が副葬品として埋められてましたが、その船を作る製造技術に加え、木材を確実に入手できる交易ルートがその時代までに確立して、機能してないといけないんです。

そして、作業を分解してみると、ピラミッド建造に関わる「プロジェクトの現場」が、実はギザ台地だけじゃなく近辺の広範囲に広がってたんじゃないか的なことも見えてきますね。銅ノミの精錬は石切り場の近くでやる必要がありますが、石棺の加工や副葬品の製造は別にギザの近くじゃなくても出来る。

それから、要員の追加はどこでやるべきかってこと。
複雑に作業が絡み合ってる状態で、ある一つのタスクにだけ追加要因を臨時で投入したところで、全体のスケジュールが早くなるかっちゅーと微妙だと思うんですよ。むしろ要員の管理が出来なくなるだけじゃないのかと…。

ちょっと前に「ナイルの増水の期間だけ農民がピラミッド建設を手伝いに行ってたってのはムリがあるんじゃないか?」という疑問を書きましたが、通年で動いてるプロジェクトの中に、たった数ヶ月だけ、いきなりズブの素人な派遣さんが何百人とか何千人とか来ても、現場がパニクってプロマネが死ぬだけじゃないか、という気がほんとにして来ましたwww
タイムカードの処理と給与支払いだけで総務と人事が死ぬな! wwww

いやー途中でちょびっとだけ人いれるんなら、化粧石の輸送onlyとか、輪番でシナイに銅採掘遠征とか、限定的な使い方になるしかないんじゃないのかなぁ…。

ちなみに硬い石の石棺を作る場合、古代の道具でやると、「3人くらい同時に働いて3交代フルタイムで3年かかる」とか、そんなカンジらしいです。(前にナショジオのどれかの番組でシミュレーションしてたはず…)
なのでピラミッド建造ブロジェクトは、なにげに本体以外の副葬品の製造とかでも工数かかってるはずなんですよー。



まぁね何事も、具体的に「何やればこうなるのか」って細かく考えてみると面白いです。人の成せる技である以上、人の知恵をもって解けないわけはないですしね。
あとピラミッド建築については、大林組のシミュレーションも参考になります。ウチはITドカタですけど、あっちは本物の建築ドカタさんなので。

ちょっとしたお遊びですが、何かの参考(?)になれば幸い。
つか誰かもうどっかでやってそうなんだけどね、こういうの。

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