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zoom RSS 冥界神ビルガメシュがウルクじゃなくてエンネギの守護神になってる件について

<<   作成日時 : 2016/01/15 00:10   >>

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シュメールの都市は、各都市ごとに祭神がいる。
都市国家なので「おらの国の神様はこれやでー」みたいなカンジで、その都市が戦争に勝つと守護神の地位が上がり、戦争に負けて都市が荒らされたりすると守護神の地位が下がるシステム。基本的に最高神とかエライ神様のいる都市が、その時代に一番勢力の強かった都市ということになる。

で、ちょっと各都市の祭神を調べてみよっかなーと思って資料を見てたらふいに気がついてしまったのですよ。

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ビルガメシュ(シュメール語でのギルガメッシュのこと)がウルクじゃなくエンネギの祭神になっている…?

ギルガメッシュは、前26世紀あたりにウルクの王として実在した可能性がある、と考えられている。
死後まもなくして神格化され、有名な「ギルガメシュ叙事詩」が作られるとともに冥界神となった。ウルクの出身なので、てっきりウルクの守護神になったのだと思ってたのだが、ご近所の別の都市の神になっているとは思わなかった…

で、エンネギについて書かれている資料もあまり無い。

とりあえず「シュメル-人類最古の文明」には以下の記述があった。

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「古代オリエント事典(東洋書林)」では以下の記述がある。

"ウル第三王朝時代末までに、冥界の神として定着したギルガメッシュは供物を受け取っており、ウルの王たちの「兄弟」と呼ばれていた。"


ウルとウルクはご近所さんどうし。別々の都市だが、姉妹都市みたいなカンジの関係だったらしい。ウルはウル第三王朝の時代には大帝国の首都となっている。冥界神としてのギルガメッシュは、神々の序列自体は高くなく、ウルの王たちはギルガメッシュを偉大な祖先として扱い血縁関係を誇示することで権威を得ようとしていたようだ。

というわけで、ウルクでもウルでもなく、その中間地点の都市の神にされたのは、中間で利便性が良かったのと、他の都市には既に都市神がいて(ウルクには神話でギルやんに粉かけて振られるイナンナ様がいるし!)合祀できなかったからなのかなぁと思ったりする。

まあこれが正解かどうかは分からないんですけどね。

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