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zoom RSS これはひどい飯テロ本。「パイナップルの歴史」

<<   作成日時 : 2016/01/14 00:10   >>

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何の気なしに手にとって、あとで「おのれ、はかったなああ!」と叫びたくなる本です。
「歴史」の本といいつつ完全に飯テロ本です。腹減ってるときに読むと拷問です。遅い時間の通勤電車の中とか地獄を見ます。パイナップルの缶詰を用意してから、あるいは胃袋を何か幸せなもので満たしておいてから開くことをお勧めします。でないと 死 ぬ ぞ

パイナップルの歴史 (「食」の図書館)
原書房
カオリ オコナー

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パイナップルの「発見」は1493年、コロンブスによってカリブ海の島でのことだったとされている。「新大陸」への進出は、開拓者たちにとって未知の食料との出会いでもあった。アメリカ大陸。そこは、ヨーロッパから来た人々にとって、食べられるものの極端に少ない場所であった。最初はジャガイモさえ食べ物とは認識されなかったくらいである。

そこへきて、パイナップルはかなり初期から食べ物と認識され、しかも「美味」という評価を得た稀有な存在の一つであった。

ほどなくしてパイナップルは、新大陸の象徴のように扱われるようになっていく。
船旅が長期に及んでいた時代、パイナップルをヨーロッパへ輸送することは難しかった。またヨーロッパの気候ではパイナップルを育てることも難しく、「美味しい」と言われながらも実際に味わうことの出来た者は少なかった。超高級品にして、「王の果実」。富と権力の象徴。パイナップルの先っぽのギザギザした部分が王冠になぞらえられ、「果物の王であるから王冠を被っている」などと洒落た表現をされているのは現代人から見れば笑ってしまう。
熱狂的なまでのパイナップルへの憧憬の時代が、初期にはあったのだ。

やがてヨーロッパでパイナップルを栽培する技術が確立され、オレンジ用の温室オランジェリーならぬパイナップル用の温室パイナリーが出現する。パイナップルが庶民の手に簡単に手に入るようになるのは19世紀に入ってからだ。

パイナップルには需要があったから、大航海時代とともに苗は様々な地域へと運ばれていった。インド、アジア、そしてハワイ。温暖な気候を持つ地域にパイナップルが拡散する。今や「ハワイアン」といえばパイナップルいりの料理の象徴だが、元々ハワイにはパイナップルは生えていなかった。パイナップル栽培が大規模に行われるようになったのはアメリカに併合されてからのことだ。
そして今ではパイナップル工場は価格競争に負けて…無くなっている。
ハワイ=パイナップルの幻想は、今では観光客の脳内にしか存在しない。


と、まぁパイナップルの発見から人々の間に浸透していくまでの歴史が一通り書かれているのだが、その途中に入ってくるパイナップルの食べ方、料理の解説が、これまたいやに具体的で写真もキレイなのですばらしく飯テロになってくるというね。パイナップルパイ、パイナップルいり酢豚、パイナップルの載ったブタの丸焼き(!)に焼きパイナップル、パイナップルジュースで割ったラム。食の歴史はパイナップルの拡散とともにある、とはいえ、料理が…食い物が… ひたすらリアルに迫ってくる… ぐぅ。

日本のパイナップル寒天は探してでも食べるたべきだとプッシュされていたので探してみたところ、これまた飯テロで撃沈。因みに本の最後にはオマケとしてパイナップル料理のレシピまでついている。そもそもこの本の属する「食の図書館」シリーズ全体が、出来のいい飯テロ本のようなのだ。それに気づかずに手にとってしまった私が悪いのだ…

読み終わったあとはパイナップルの缶詰を買いに行きたくなること請け合い。
ついうっかりシロップづけの甘酸っぱい果実をひと缶食べてしまう覚悟がある者だけが本を手にするといいだろう。

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