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zoom RSS サン・ホセ号、予想通りお宝の取り合いが盛り上がってまいりました…

<<   作成日時 : 2015/12/15 00:10   >>

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こちら↓の件ですね。

コロンビアでスペインのガレオン船「サン・ホセ号」が新発見!→実は1982年にもう見つかってた
http://55096962.at.webry.info/201512/article_7.html


えー、現在参戦している主なメンバーは、以下の三者となっております。

 ・アメリカ(のサルベージ会社)
 ・コロンビア政府
 ・スペイン政府

アメリカのサルベージ会社「シー・サーチ・アルマダ」(※アーマダとかアマルダとか間違えてる記事あるけど、「アルマダの海戦」から来てるから、たぶんアルマダと読むのが正解)とコロンビア政府の法廷闘争の話は前回の記事に書いたとおり。

そして今回は沈没船の所属国であるスペインも「うちの宝だ!」と名乗りを上げて国際法廷バトルになりそうな予感が盛り上がってまいりました。


サンホセ号の最大級の財宝めぐり三者が名乗り 南米コロンビア沖で発見、10億ドル超の財宝か
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/b/121000058/


ちなみに国際的なルールでは、沈没後100年以上経過した船は「水中文化遺産」=人類の共通遺産となるため、本来は勝手に処分できまへん。発見された国の所有物にしちゃダメなのです。

ただ難しいのが、どうしても民間のサルベージ会社の力を借りないといけないってこと、サルベージの得意な会社が自国にあるとは限らないこと、いったん引き上げてしまうと引き上げ国が保存の義務を負うこと…など。なので、現在、沈没船を含む水中文化遺産の保護ルールは事実上あってないようなもんになってるみたいです。


っていうそこらへんの話が出てるのが↓この本とか。

文化遺産の眠る海―水中考古学入門 (DOJIN選書)
化学同人
岩淵 聡文

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本の内容では、本来トレジャーハンターは活動してはならず、サルベージした遺物をオークションでうっぱらうのも言語道断、ということになっているが、そうすると誰もサルベージなんてしなくなるので遺物は一切発見できなくなるだろうなというのが私の意見。理想は理想、現実は現実。現段階では、金目当てのサルベージャー以外に組織だって長期間、水中の文化財を探せる機関は、今のところ少ないだろう。要は使い方次第だと思う。見つけたものを勝手に持ち出されたり、後々取り分でモメたりしなければ良いんじゃないかと。


ちなみに、この本の中ではユネスコの「水中文化遺産保護条約」についても詳しく紹介されている。

本の出版された時点での批准国リストの中にスペインは入ってましたが、コロンビアの名前はないっぽいです。とすると、今回の三つ巴の中でスペインとコロンビア係争部分は、条約批准国と非批准国との問題になりそうです。国際法廷での決着というセンもありますが、2010年にスペインとアメリカとの間で行われたように、水中文化遺産に関する覚え書きを締結するということになるかも。


いずれにせよ、今回の揉め事は、今まで何度も繰り返されてきた沈没船をめぐる取り合いの一つなのです。(額がぺらぼうにデカいので、大々的なニュースとして騒がれてるだけともいう)お宝を見つけてハッピーエンド、なんて世界じゃないのだよ。大人の世界は現金が絡むととってもシビアなのです。

場所がバレてしまっているので、そこにそのまま沈めといても盗掘を待つだけ。いずれにせよ引き上げるしかないけれど、誰が引き上げてどう保存するのか(あるいは非難されつつ売っぱらってしまうのか)、今後の続報に注目ですかね…。

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