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zoom RSS 弥生時代にバジルのが伝来していた、という話題。渡来と自生の差とは…

<<   作成日時 : 2015/11/04 00:10   >>

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だいぶ前のニュースなんだけど、ずっと気になっているこれ。

弥生時代にバジル伝来、纒向遺跡 花粉を発見
http://www.47news.jp/CN/201505/CN2015052201000986.html

花粉による植生調査についての内容は、↓この本とかを参考に。

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ふつう花粉を調べるのは、そこに昔自生していた植物を調べるためで、「ここは今は砂漠だけどヒッコリーの花粉が出てきたよ。」「じゃあここは当時は食料の豊かな森だったんだね」みたいな感じになると思うんだけど、今回の日本の3世紀の遺跡だと、「バジルは日本産じゃないし当時日本になかったはずだから、これは渡来ものだね」「へー」ってことになってる。

そこで「実は昔は日本にバジルが自生していたんだよ」「な、なんだってー!(AA略」にならない理由って何なんだろう??


いや私も、弥生時代の日本にバジルが生えてたとは思わないけどさ…
バジルの仲間で、日本に自生植物があった可能性とかはないのかな? だって中国から持ち込まれたわけでしょ。中国にバジル生えてるなら、今はもうないかもしれないけど、当時は仲間の植物が生えていたかもしれないじゃん。


「何の条件を充たせば、"既に日本にあった"ではなく"渡来物だ"と断定できるのか」



詳細は、「纒向学研究 第3号」の「纒向遺跡における開発と植生」にのってるみたいなのだが、日本の古代史には手を出していないので今のところアクセスできるパスはなく詳細不明。あれこれ探して1号だけは読めた。

あと公式の研究ページ↓から情報を探して推測した結論。
http://www.makimukugaku.jp/info/iseki.html



 「他の渡来物とはっきりしている植物や物品とともに発見され、それ以外では発見されていない」。


「纒向学研究 第1号」には、日本に自生しないベニバナの花粉が大量に見つかっており、その量からして、輸入したもので近くに花畑を作っていたか、染物に使う花弁部分のみ大量に輸入していたかではないか、という話が出てくる。

画像


バジルの花粉=輸入してきた、の流れは、たぶんここから繋がるんだろう。

なんでそんなのこだわってんの、って言われそうだけど、このあたりのプロセスって重要なんだよ。同じ結果でも、それを判断するのは人間なわけなので。さきに書いたように、ただ単に「3世紀の遺跡からバジルの花粉が見つかりました」だと、「乾燥バジルを輸入してた」とも「当時の日本にはバジルの仲間が自生していた」とも取れてしまう。

科学調査はあくまで手段の一つであって、それを理解する明確なロジックが研究者の中にないと、おかしな方向にいっちゃいそうだな。と、このニュースを見ながら考えていた次第。


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ちなみに「纒向学研究 1号」によるとバジルの花粉が発見されたのは第61次調査で2013年には既にその事実が公表されているので、今年になってからわざわざマスコミに取り上げられた理由はよくわからない(笑) まあ、たまに話題にしないと研究者も研究費が厳しいんだとか、なんかそういう思惑があったのかも。

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